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米NY州、新型コロナの1日当たり死者最多に 安定化の兆しも

ロイター / 2020年4月8日 15時51分

米ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナウイルス感染症による入院者の増加ペースが安定化の兆しを示していると述べた。マンハッタンで撮影(2019年 ロイター/MIKE SEGAR)

[ニューヨーク 7日 ロイター] - 米ニューヨーク州のクオモ知事は7日、新型コロナウイルス感染症による入院者の増加ペースが安定化の兆しを示していると述べた。しかし、死者は前日から731人増えて5489人に達し、1日当たりの死者数としてはこれまでで最多となった。

同州で確認された感染者数も13万8836人に増加し、感染者数が世界で2番目に高いイタリアを上回った。全米の感染者は7日、40万人に迫り、死者は1万2700人を突破した。ニューヨーク州の感染者は、全米全体の3分の1以上、死者は半分近くを占めている。

クオモ知事は、死者数は、感染拡大状況を数日もしくは数週間遅れて示す「遅行指標」だと述べ、入院患者や集中治療室の利用、人工呼吸器装着率の伸び鈍化は、感染防止のための人との距離を置く「ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)」の効果が出ていることを示していると指摘した。

知事は、経済活動の再開に向けた計画を始める時期に差し掛かっているとした。ただ、ソーシャル・ディスタンシングの実践をやめる時ではないと釘を差した。

知事は「自己満足は避けよう」と訴えるとともに、「ソーシャル・ディスタンシングは奏功している。だからこそ、新型コロナ感染に関する数字は下がっている」と警戒を続ける必要性を強調した。

また、ニューヨーク市のデブラシオ市長は、最悪期を脱したと判断するのは時期尚早だとしたうえで「病院に到着した時点で人工呼吸器を必要としている人の数でみると、状況はここ数日若干改善している」と述べた。

また、イリノイ州シカゴのライトフット市長も外出制限措置が効果を発揮し、感染者の増加ペースが鈍化していると指摘。同時に「ピークには近づいていない。誤った期待を高めたくない」と述べた。

ジェローム・アダムス米医務総監は7日、全米の死者数は、米疾病対策センター(CDC)の予測する10万─24万人を下回る可能性があるとの見方を示した。

*内容を追加しました。

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