機械受注2月は予想外の増加、非製造業堅調 コロナ影響まだ小さく
ロイター / 2020年4月8日 10時47分
4月8日、内閣府が発表した2月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比2.3%増となった。 写真は2010年1月に川崎の工場で撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 8日 ロイター] - 内閣府が8日に発表した2月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比2.3%増となった。ロイターの事前予測調査2.7%減に比べ、予想外の増加となった。非製造業が3カ月ぶりに増加したことが押し上げており、まだ新型肺炎の影響は小さかったといえる。ただ製造業は中国経済悪化の影響を受け減少。全体の水準も前年比2.4%減と低下している。
製造業からの受注は前月比1.7%減。鉄鋼や窯業土石、化学の落ち込みが大きかった。中国での経済停滞の影響で需要が減少し、受注の下押し要因となっている。
一方非製造業は同5.0%増。運輸・郵便業からのコンピューターの大型受注が押し上げた。まだ2月段階で内需への新型肺炎の影響はさほど広がっていないことがうかがえる。
また外需は同2.7%増と、3カ月連続で増加している。
農林中金総合研究所の南武志・主席研究員は、3月に入り、新型肺炎の感染拡大は世界規模で広がり、需要減に直面しているうえ、終息の見通しも全く立たない影響が出そうだとみている。「企業の設備投資姿勢は急速に慎重化したとみられる。1-3月期の受注は四半期連続の減少となる可能性は高い」とみている。
なお、2月はうるう年で例年より1日多いが、内閣府では機械受注への影響は小さいとみて、日数調整は行っていない。
*内容を追加しました。
(中川泉 編集:青山敦子 グラフ作成:田中志保)
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1わずか1週間で閉店「りゅう社長」"撤退劇"の真相 「話題作り?」との声もあったが実際は全然違った
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時30分
-
2「事業撤退→年2000万個」チーズデザート成功の訳 ひとりの社員の熱意が、会社を動かした
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時40分
-
3「問えるのは欲望がある人間だけなんです」AI開発、シリコンバレーの最前線で今起きていること
文春オンライン / 2024年10月25日 6時0分
-
4「年金だけで生活できない」はウソである…社労士が解説「国が認めている節税テクニック」の知られざる効果
プレジデントオンライン / 2024年10月24日 18時15分
-
5便利な「無料AI翻訳」なぜ仕事で使うとヤバいのか リスクは入力した情報の二次利用だけではない
東洋経済オンライン / 2024年10月25日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください