中国が豪への渡航自粛勧告、新型コロナ巡る人種差別と暴力理由に

　６月５日、中国はオーストラリアへの渡航自粛を自国民に勧告した。新型コロナウイルス感染を巡る人種差別と暴力を理由に挙げた。写真はシドニーで４月撮影（２０２０年　ロイター／Loren Elliott）

［５日　ロイター］ - 中国は５日、オーストラリアへの渡航自粛を自国民に勧告した。新型コロナウイルス感染を巡る人種差別と暴力を理由に挙げた。

文化観光省は「オーストラリアでは最近、新型コロナの世界的流行（パンデミック）による影響から、中国およびアジア人に対する人種差別と暴力が深刻な増加を示している」との声明を発表した。ただ、具体例は挙げていない。

一方、オーストラリアはこうした非難には根拠がないと一蹴。バーミンガム貿易・観光・投資相が「先に中国当局者らが誤って行った非難に対するわれわれの拒絶は、中国側がよく認識しているところだ」との声明を発表した。