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ブラジル、コロナ統計矛盾に疑念深まる 議会から真相究明求める声

ロイター / 2020年6月9日 7時59分

 6月8日、ブラジル政府が新型コロナウイルスの感染者数と死亡者数について矛盾するデータを公表したことから、議会が批判を強め、真相究明のための調査を求める声が出てきた。写真はリオデジャネイロを歩く男性と子ども(2020年 ロイター/Sergio Moraes)

[リオデジャネイロ/サンパウロ 8日 ロイター] - ブラジル政府が新型コロナウイルスの感染者数と死亡者数について矛盾するデータを公表したことから、議会が批判を強め、真相究明のための調査を求める声が出てきた。感染者数が米国に次ぐ世界第2位に上るとされるだけに、専門家は正確な情報が把握できない状態を懸念している。

問題となったのは保健省が7日明らかにしたデータ。当初の感染者数や死亡者数と、その後インターネットで更新された数字が食い違っていたのだ。同省は8日、2つの州の数字の間違いを修正したことが主な原因で、死亡者は修正後の525人が正しいと説明した。

ただ、政府が累計感染者数の公表を中止した後の出来事だったこともあり、データへの疑念が浮上。議会下院のマイア議長は保健省が実態を隠しているのではないかと指摘し、ツイッターに「統計の信頼性を早急に取り戻す必要がある。ある省庁が現実から目をそらすために数字を操作して、別の世界を創造している」と書き込んだ。

中道政党「市民」に属するガマ上院議員は、上院として数字の信憑性について調査に乗り出すよう促した。

公衆衛生研究所として知られるオズワルド・クルーズ財団傘下の研究機関のトップは、パンデミック(大流行)のこの局面で最新かつ信頼性のあるデータが手に入らないのは「暗闇で車を運転するようなもの」と語り、ワクチンがまだ存在しない以上、情報こそが最大の武器だと警告した。

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