イオン、21年2月期減益予想据え置き 回復基調も先行き不透明
ロイター / 2020年7月8日 19時9分
7月8日、イオンは2021年2月期の連結営業利益が前年比76.8%減―53.6%減の500―1000億円と大幅減益になるとの見通しを据え置いた。写真は東京都内の店舗。2013年1月撮影(2020年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 8日 ロイター] - イオンは8日、2021年2月期の連結営業利益が前年比76.8%減―53.6%減の500―1000億円と大幅減益になるとの見通しを据え置いた。世界的に新型コロナウイルスの感染者数が増加し続けており、「治療薬が完成・普及するまでの間、防疫と経済活動の両立が成立するか予断を許さない」としている。
リフィニティブがまとめたアナリスト予想の平均は1392億円。年間配当予想も1株当り38円で据え置いた。
イオンは通期の見通しを4月10日に開示していた。緊急事態宣言が当時の想定より早い時期に解除されたことで、6月の業績は全般的に昨年並みの水準にまで回復したというが、先行き不透明感を踏まえて見通しを据え置いた。
同日発表した20年3―5月期の営業損益は125億円の赤字(前年同期は277億円の黒字)だった。3―5月期の営業赤字は10年2月期に四半期決算の開示を始めて以来、初めて。純損益は539億円の赤字(前年同期は43億円の赤字)。
新型コロナの感染拡大による外出自粛でGMS(総合スーパー)事業の業績に影響が出た。政府の緊急事態宣言などを受けて、国内外のモール、店舗、営業所の臨時休業や営業時間を短縮し、デベロッパー事業やサービス・専門店事業、総合金融事業に影響があった。
休業期間中の地代家賃やテナント賃料減免相当額、特別有給休暇などの人件費といった費用を特別損失として298億円計上した。
一方、中国では感染が拡大した2月、日本では緊急事態宣言が発令された4月を底に、通常営業への復帰を進めて回復基調にあるという。外出自粛による「内食」の需要や感染防止対策商品へのニーズ拡大で、食品や日用品、衛生用品を扱うSM(スーパーマーケット)事業とヘルス&ウエルネス事業は増収増益だった。
*内容を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
中国EV「理想汽車」、販売目標を下方修正の憂鬱 当初の80万台を50万台に、営業損益は黒字回復
東洋経済オンライン / 2024年9月17日 11時0分
-
創業者の強い思いが、今日の能美防災の礎となりNO1企業に押し上げた
財経新聞 / 2024年9月17日 8時54分
-
ヤマトは赤字、セイノーは減益 物流各社が〝産みの苦しみ〟に直面
財界オンライン / 2024年9月4日 15時30分
-
住友化学"問題案件"スピード決着でも残った宿題 サウジ石化合弁に大ナタ、ファーマも復調だが
東洋経済オンライン / 2024年8月30日 8時30分
-
タイ中銀、5会合連続で金利据え置き 「水準は中立的」
ロイター / 2024年8月21日 21時10分
ランキング
-
1お金持ち流!100円ショップで買うもの・買わないもの
オールアバウト / 2024年9月18日 21時40分
-
2ローソン、107円になる「長すぎるパン」を発売 「大きすぎるパン」も KDDIと共同開発した背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年9月19日 16時44分
-
3マイナ保険証では"大損"する人が続出…廃止される健康保険証だけに記載された最重要情報で医療費は雲泥の差
プレジデントオンライン / 2024年9月19日 10時15分
-
4社長ら報酬返納=再処理工場の完成延期で―日本原燃
時事通信 / 2024年9月19日 19時49分
-
5下請けいじめ、懸念事案あり 日本自動車工業会が緊急点検
共同通信 / 2024年9月19日 13時3分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください