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7&iHDが今期予想上方修正、コロナで年末年始商戦に不透明感

ロイター / 2020年10月8日 19時22分

セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>は8日、2021年2月期の連結業績予想を上方修正した。営業利益は前年比19.9%減の3400億円となる見通しで、従来予想の3220億円から引き上げた。写真は2016年4月6日に東京都内で撮影された7&iのロゴマーク。(2020年   ロイター/Yuya Shino)

[東京 8日 ロイター] - セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>は8日、2021年2月期の連結業績予想を上方修正した。営業利益は前年比19.9%減の3400億円となる見通しで、従来予想の3220億円から引き上げた。新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言の解除以降に経済活動が再開された効果を反映、20年3―8月期(上期)のスーパーストア事業、海外コンビニエンスストア事業などの堅調を織り込んだ。

修正後の営業利益予想はリフィニティブがまとめたアナリストの予想平均3510億円は下回る。

通期の営業収益は13.3%減の5兆7590億円となる見込みで、従来の5兆6920億円から増やした。純利益予想も36.5%減の1385億円と従来の1200億円から上方修正した。

井阪隆一社長は電話会議で、通期予想は「上期までの進捗を踏まえて修正した」と説明。ただ、新型コロナの状況など先行きは不透明なため、四半期ごとに修正する意向を示し、「議論に議論を重ねて見通しを出しているが、それでもいろいろなことが起きる。第3四半期の時には(修正は)上方・下方のどちらもあり得る」と話した。

新型コロナの感染再拡大も懸念し、「年末年始の最大商戦に向け不透明感が残る」としたほか、米石油精製大手マラソン・ペトロリアム傘下のガソリンスタンド併設型コンビニ運営会社スピードウェイの取得が21年第1四半期に想定されることを踏まえ「中期経営計画は来週以降に公表したい」とも語った。

国内コンビニエンスストアは人手不足による人件費上昇で利益圧迫に苦しんできたが、井阪社長は、応募人数がコロナ前に比べ約2倍強で高止まりしており「人員は一定の充足感がみられる」とし、人手不足は緩和しつつあるとの認識を示した。

一方、コロナ感染拡大後の価値観や消費行動は「大きく変化しており、コロナ前(の価値観や消費行動)に戻ることはない」とみており、「強みは食品」と再認識した上で、消費者のワンストップショッピングを好む傾向、計画的な購買行動などに合わせた対応をとるとした。

同時に発表した20年3―8月期の営業利益は前年同期比12.4%減の1797億円だった。新型コロナ感染拡大を踏まえた4月の緊急事態宣言に伴う、百貨店、総合スーパー、専門店の営業自粛が響いた。営業収益は15.8%減の2兆7884億円、純利益は34.5%減の725億円だった。

(白木真紀 編集:青山敦子)

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