8月実質賃金1.4％減、労働時間短縮で6カ月連続マイナス

ロイター / 2020年10月9日 8時37分

１０月９日、厚生労働省が発表した毎月勤労統計調査（速報）によると、８月の実質賃金は前年比１．４％減と６カ月連続で低下した。都内で８月撮影（２０２０年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

［東京　９日　ロイター］ - 厚生労働省が９日発表した毎月勤労統計調査（速報）によると、８月の実質賃金は前年比１．４％減と６カ月連続で低下した。名目賃金に当たる現金給与総額は前年比１．３％減の２７万３２６３円と５カ月連続のマイナスだった。コロナ禍による企業業績低迷で所定外労働時間が前年比１３．１％減と大幅短縮したのが響いた。

ボーナスなど特別に支払われた給与は同４．０％減の１万２０９９円だった。基本給にあたる所定内給与も前年比０．１％減の２４万４５４７円で、小幅ながら１年２カ月ぶりにマイナスに転じた。

残業代など所定外給与は同１４．０％減の１万６６１７円だった。

(竹本能文)