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アングル:トランプ氏は政権移行に協力するか、バイデン氏を待ついばらの道

ロイター / 2020年11月8日 14時4分

 11月7日、現大統領から次期大統領への政権移行の手順は米国の法律に明確に示されているが、民主党のバイデン氏はほかの大統領たちよりも険しい道を進まなければならないかもしれない。(2020年 ロイター/Kevin Lamarque/Carlos Barria)

Andrea Shalal Matt Spetalnick

[ワシントン 7日 ロイター] - 現大統領から次期大統領への政権移行の手順は米国の法律に明確に示されているが、民主党のバイデン氏はほかの大統領たちよりも険しい道を進まなければならないかもしれない。

トランプ大統領の法廷闘争によって、複数の州で再集計が行われることになれば、政権移行のための重要な手続きが数週間遅れる可能性がある。前回このようなことが起きたのは2000年、ジョージ・W・ブッシュ氏の勝利の確定に数週間かかったとき以来だ。

米議会の共和党関係者は「法廷闘争が長引けば政権移行が遅れ、外交政策に大きな打撃となる。われわれが選挙に気をとられる間、世界はボーっと見ているわけではない」と語る。

バイデン氏が選挙人の半数以上を獲得したものの、破天荒なトランプ大統領が通常の決まりきった手順を煩雑にし、協力をしない可能性が懸念されている。7日に複数のテレビ局がバイデン氏に当確を出すと、トランプ大統領は「偽って勝利したふりをしている」と即座にバイデン氏を非難。しかしその根拠は示さなかった。

諸外国の外交官や専門家らは、いまから1月20日の新大統領就任の日までのトランプ大統領による突然の方針変更を警戒している。貿易や軍の撤退から大統領恩赦など、コロナ対応と経済対策にすぐ着手しなければいけない次期政権の信頼性を損ねかねないことだ。

バイデン陣営に近い関係者は、同陣営が、トランプ氏や側近たちが、新政権の足を引っ張るためにバイデン氏就任前に国内・外交政策を変更する兆しがないか注視していると語った。現状は大きな動きはみられないという。

また、敗北を認めていないトランプ氏が、新大統領と直接会うのかも不明だ。トランプ氏は2016年に勝利した後、ホワイトハウスの慣例にならい、オバマ前大統領と会談している。

政権移行は、連邦政府一般調達局(GSA)が勝者を認定するまで始められず、7日の時点でGSAは決定を下していない。認定されるまで、GSAはバイデン陣営にオフィスやパソコン、スタッフのバックグラウンドチェックなどを提供できるが、連邦政府関係機関に足を踏み入れることは許されない。

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