EU、ネット検索結果の表示に指針 大手に透明性向上要求
ロイター / 2020年12月8日 10時21分
12月7日、欧州委員会は、米アルファベット傘下グーグルやマイクロソフトなどのネット大手に対し、検索結果の表示順位を決める手順に関し、透明性向上を求める指針を発表した。写真はEUの旗。ブリュッセルで8月撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 7日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は7日、米アルファベット傘下グーグルやマイクロソフトなどのネット大手に対し、検索結果の表示順位を決める手順に関し、透明性向上を求める指針を発表した。
指針は即日有効で、これに続き来週には、IT企業への規制強化につながるルール案が公表される予定。
検索結果で各社の商品やサービスが表示される順位については、規模が小さい企業などからIT大手が用いる手法は恣意的で不透明だとの批判の声がかねてからあった。
EUの反トラスト法(独占禁止法)当局は2017─19年の期間に、グーグルがオンライン検索結果に自社の商品やサービスを優先的に表示したとして、80億ユーロ(97億1000万米ドル)余りの制裁金を科している。
欧州委によると、今回の指針はオンラインプラットフォーム運営企業に対し、表示順位を決定するアルゴリズムの設定を公表し、企業間で共有するよう求める内容。
ベステアー欧州委員(競争政策担当)は声明で「このガイドラインはアルゴリズムによる表示順位の透明性に関する基準を定めるもので、欧州の多数の人々の技術革新と社会福祉をけん引するオンラインプラットフォーム業界の公平性向上につながる」と述べた。
ベステアー氏は15日に巨大IT企業の影響力を抑えるための規制案を公表する見通し。違法で有害なコンテンツを削除する責任の強化や規制の順守を促すための罰金などが盛り込まれる見通し。
マイクロソフトとグーグルはコメントの求めに応じていない。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1ヒズボラ後継候補の消息途絶=イスラエル、レバノン軍事作戦続く
時事通信 / 2024年10月5日 22時13分
-
2イスラエル・ネタニヤフ首相「自国を防衛し、攻撃に対応する義務と権利がある」 改めてイランへの報復明言
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年10月6日 4時41分
-
3ガザで使用の武器禁輸を 仏大統領、対イスラエルで
共同通信 / 2024年10月6日 15時14分
-
4「中国は絶対に祖国でない」=建国年数根拠に台湾・頼総統
時事通信 / 2024年10月6日 9時26分
-
5世界各地で反戦デモ、10月7日控え ガザ・中東戦闘に抗議
ロイター / 2024年10月6日 13時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください