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ドル売り一服、英EU通商交渉に打開なくポンド下落=NY市場

ロイター / 2020年12月9日 8時4分

 ニューヨーク外為市場は不安定な値動きとなる中、ドルが売り一服商状となった。写真は2013年1月、ソウルで撮影(2020年 ロイター/Lee Jae-Won)

[ニューヨーク 8日 ロイター] - ニューヨーク外為市場は不安定な値動きとなる中、ドルが売り一服商状となった。一方、英国と欧州連合(EU)の通商交渉の結果が待たれる中、英ポンドは下落した。

ドル指数は0.1%高の90.95。ドルは年初以降約6%下落しており、2017年以来の大幅な値下がりとなる見通し。

メルク・インベストメンツのアレックス・メルク社長兼最高投資責任者は「進行中の金融・財政刺激策が世界を再び押し上げ、ドル安につながっている。リスク資産や新興国通貨にはプラス材料だ」と指摘した。

この日は米製薬ファイザーやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の新型コロナウイルスワクチンを巡る明るいニュースを追い風にリスク選好度が上昇したものの、ドルは持ちこたえた。

ユーロ/ドルは、堅調なドイツZEW景気期待指数を手掛かりに一時上昇したものの、終盤にかけて横ばいから小幅安の1.2104ドル。

12月の独ZEW景気期待指数は55.0と、前月の39.0から上昇。コロナウイルスワクチン開発で経済の見通しが改善するとの見方が強まった。

ユーロ/ドルは年初来で約8%上昇。HSBCの欧州為替リサーチ主任ドミニク・バニング氏はリサーチノートで、ユーロ高はデフレ圧力にさらされているユーロ圏経済に著しい悪材料だとし、欧州中央銀行(ECB)の取り組みを困難にするとの見方を示した。

ECBは10日に理事会を開く。

英国のEU離脱移行期間終了が約3週間後に迫る中、双方の自由貿易協定(FTA)交渉は8日も打開が見られず、英国のジョンソン首相は双方が「合意なき」離脱を受け入れざるを得ないとの見方を示した。

ポンド/ドルは0.2%安の1.3354ドル。しかし、英政府がアイルランドと英領北アイルランドの国境管理についてEUと合意したとのニュースが伝わり、ポンドは一時プラス圏に浮上する場面もあった。ポンドは対ユーロでも0.1%下落し、90.63ペンス。

ドル/円は0.1%高の104.16円。一方、ドル/スイスフランは0.2%安の0.8893フラン。

ドル/円 NY終値 104.15/104.18

始値 104.10

高値 104.20

安値 104.03

ユーロ/ドル NY終値 1.2101/1.2105

始値 1.2106

高値 1.2133

安値 1.2101

*一部サイトで正しく表示されなかったため、再送します。

(表はリフィニティブデータに基づいています)

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