21年の英経済見通し、3.4％成長に下方修正＝ＮＩＥＳＲ

英シンクタンクの国立経済社会研究所（ＮＩＥＳＲ）は８日、２０２１年の英経済が３．４％の成長になるとし、従来見通しの５．９％から引き下げた。７日撮影（２０２１年　ロイター/HENRY NICHOLLS）

［ロンドン　８日　ロイター］ - 英シンクタンクの国立経済社会研究所（ＮＩＥＳＲ）は８日、２０２１年の英経済が３．４％の成長になるとし、従来見通しの５．９％から引き下げた。新型コロナウイルスや欧州連合（ＥＵ）離脱の影響は数年続くとし、スナク財務相は追加の緊急支援策を打ち出すべきと促した。

成長率の引き下げは３回目のロックダウン（都市封鎖）を反映した。昨年は１０％のマイナス成長だった。

また、コロナ禍前の水準に戻るのは２３年末になりそうだと予想。「ワクチン普及にかかわらず、新型コロナによる経済への影響は長く続くだろう」と述べた。

さらに、２５年までの英経済成長はコロナ禍前の予想を約６％下回りそうだと指摘。失業率、企業投資、ＥＵとの貿易関係が想定より低調になるとした。