独鉱工業生産指数、1月は予想外の減少 建設の落ち込み響く
ロイター / 2021年3月8日 18時44分
3月8日、ドイツ連邦統計庁が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比2.5%低下と、予想外の落ち込みを記録した。写真は2月8日、ドレスデンで撮影(2021年 ロイター/Matthias Rietschel)
[ベルリン 8日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が発表した1月の鉱工業生産指数は前月比2.5%低下と、予想外の落ち込みを記録した。寒波で建設部門が低迷したことが響いた。
ロイターがまとめた市場予想は0.2%増だった。
2020年12月の鉱工業生産指数は、前回発表の前月比横ばいから1.9%増に上方修正された。
より振れの少ない2カ月単位でみると、12─1月は1.4%増だった。
1月は建設部門が12%以上落ち込む一方、製造業の生産は0.5%減にとどまった。
経済省は「新型コロナ対応の抑制策にもかかわらず、1月は製造業の生産が小幅な減少にとどまった。減少は自動車業産の半導体不足が主因と思われる」と分析した。機械メーカーの生産は伸びが顕著だったという。
また、見通しは当面中立とし、強い外需は感染対策を背景とした弱い内需に相殺されているとの見方を示した。
好調な輸出と建設に支えられ、2020年第4・四半期の国内総生産(GDP)は0.3%増と予想を上回った。
ただINGのカルステン・ブルゼルスキ氏は、鉱工業生産でマイナス成長を回避することは難しいとし、「建設部門の急激な落ち込みは今後数カ月にとって良い兆候ではない」と述べた。
エコノミストの多くは、ドイツ経済は第1・四半期はマイナス成長で第2・四半期に持ち直すと予想している。
*情報を追加して再送します。
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