ECB、資産買い入れペース第3四半期に縮小も=議事要旨
ロイター / 2021年4月9日 1時0分
[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が8日に公表した3月10─11日の理事会の議事要旨によると、政策当局者は債券買い入れの増額ペースを落とすことや、第2・四半期に買い入れを集中させ、状況によって後に買い入れペースを落とすことを話し合った。
国債利回りの上昇が経済回復に打撃を与えるとの懸念からECBは3月、利回り低下に向け資産買い入れを「大幅に」増やすことを決めた。利回り上昇は、経済回復見通しではなく世界的な利回り調整を反映していると見られていた。資産買い入れ額は3月に20%を超える伸びとなり、名目利回りは安定、インフレ調整後利回りは年初の水準に戻った。
ただ一部の政策当局者は、債券買い入れの増額ペースを落とすことで、より均衡の取れたリスク評価と経済成長の加速見通しを反映することができると主張。
議事要旨は「現状、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の枠組みに疑念を挟むことなく、今後買い入れペースを落とすことができるとする(チーフエコノミストの)レーン氏の見方に全てのメンバーが幅広い合意に至った」とした。
ECBは次回、買い入れペースについて6月に検討する。一部の政策当局者は既に、新型コロナウイルスのワクチン接種の進展が加速し危機が落ち着くにつれ、第3・四半期に買い入れペースを縮小することを提唱している。
国債利回りの上昇については意見が割れた。政策当局者は利回り上昇が時期尚早だったことに関しては意見が一致したものの、一部当局者は大した上昇ではないとし、物価上昇見通しを反映したと主張。利回りが依然、非常に低いとの見方だった。
ECBの次回の理事会は4月22日に開かれる。ただ見通しに変わりはなくワクチンのペースにも大きく左右されるため、形だけの会合と見なされている。
この記事に関連するニュース
-
日本株は「軟調な展開」も、上昇すると予想。業績相場に入ることで下値は限られそう ~マーケットの振り返りと見通し【解説:三井住友DSアセットマネジメント・チーフリサーチストラテジスト】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月2日 14時25分
-
日銀4月会合、物価見通し引き上げへ 政策金利は据え置きの公算
ロイター / 2024年4月19日 19時59分
-
アングル:ECB金融政策、実際にはFRBが左右か
ロイター / 2024年4月12日 11時12分
-
FRB、バランスシートの縮小ペース減速へ準備 月間ほぼ半分に
ロイター / 2024年4月11日 7時42分
-
FRB、インフレの進展停滞と金利据え置き長期化を懸念=議事要旨
ロイター / 2024年4月11日 6時19分
ランキング
-
1周りの人にどう思われているか気になります…他人の評価に「一喜一憂」しないためにはどうしたらいいですか?【現役住職の“天晴れ”な答え】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月4日 13時0分
-
2箱根にフロントもない「無人ホテル」開業 〝不便さ〟感じる? 記者が体験してみた
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年5月4日 18時38分
-
3Xがニュース投稿をAIで要約…活用する対話型AIグロックは「間違える可能性もある」
読売新聞 / 2024年5月4日 19時24分
-
4【お得で安心】メーカー“公式中古品”の魅力 家電や服、ピアノも『every.気になる!』
日テレNEWS NNN / 2024年5月4日 9時30分
-
5「工程見直しや調達先変更…」円安が中小企業を直撃、工夫も限界に
産経ニュース / 2024年5月4日 18時27分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください