午後3時のドルは110円前半、株・米長期金利の持ち直しで底堅い
ロイター / 2021年9月8日 15時25分
9月8日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ若干ドル高/円安の110円前半。極めて狭いレンジ内に収まったが、株価や米長期金利の持ち直しにより底堅さを保った。モスクワで2018年撮影(2021年 ロイター/Maxim Shemetov)
[東京 8日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル高/円安の110円前半だった。極めて狭いレンジ内に収まったが、株価や米長期金利の持ち直しにより底堅さを保った。
ドルは早朝と仲値付近で安値110.26円まで値を下げたが、午後3時過ぎに110.45円まで上昇した。
午後1時過ぎに米セントルイス地区連銀のブラード総裁の発言が伝わったが、それによってドル買いが促されたかどうかは不明という。
ブラード総裁は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、米国の先月の雇用の伸びが鈍化したものの、連邦準備理事会(FRB)は新型コロナウイルスの世界的大流行を受けた大規模な景気支援プログラムの縮小計画を進めるべきとの認識を示した。その上で「全体像としては、テーパリングは今年中に開始され、来年の前半までに終了するだろう」と述べた。
米10年国債利回りは1.3749%まで上昇し、午後1時ごろの1.3596%から持ち直した。
きょうはカナダ中央銀行の政策会合を控えているが、市場からは無風通過の予想が聞かれた。ソニーフィナンシャルHDのアナリスト、森本淳太郎氏は「今回の会合では政策据え置きが予想されているが、声明の内容を注視したい」と話している。
カナダでは新型コロナワクチンの普及率が高い一方、足元ではコモディティー価格が下落しており、「声明で経済の先行きに弱気な見方が示されると、カナダドルの重しになる可能性もある」と同氏はみている。
現在、カナダドル/米ドルは1.2652ドル付近、カナダドル/円は87.27円付近。
ユーロ/ドルは昨日に比べて小幅に下落した。欧州中央銀行(ECB)理事会を明日に控え、持ち高調整の動きがみられるという。
市場では、明日のECB理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の縮小議論が焦点になるとの声が聞かれ、「実際に資産買い入れの縮小が決定されるのであれば、ユーロは一定の底堅さを維持するのではないか」(FX会社関係者)との見方が示された。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.39/41 1.1835/39 130.65/69
午前9時現在 110.29/31 1.1841/45 130.60/64
NY午後5時 110.27/30 1.1839/43 130.62/66
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