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日産、栃木工場に世界初の生産技術導入 CO2を30年に41%減

ロイター / 2021年10月8日 21時5分

日産自動車は8日、脱炭素や人手不足、電動車普及に対応するため刷新した栃木工場を報道陣に初公開し、2050年までに国内外の工場で排出する二酸化炭素(CO2)を実質ゼロとする目標に向け、30年に19年比で41%のCO2削減を目指すと発表した。写真は栃木工場内のパワートレイン一括搭載システム。8日撮影(2021年 ロイター/Maki Shiraki )

[上三川町(栃木県) 8日 ロイター] - 日産自動車は8日、脱炭素や人手不足、電動車普及に対応するため刷新した栃木工場(栃木県上三川町)を報道陣に初公開し、2050年までに国内外の工場で排出する二酸化炭素(CO2)を実質ゼロとする目標に向け、30年に19年比で41%のCO2削減を目指すと発表した。

日産が約330億円を昨年投じて改修した同工場はEV、ハイブリッド車、ガソリン車を問わずパワートレイン(駆動装置)ユニットを同じ工程で一括自動搭載できるシステムなどを導入した。今冬発売の新型EV「アリア」の量産で最新のラインを稼働させる。車載用の量産として世界初となる永久磁石を使わない駆動モーター8個の同時銅線巻き上げを実現したほか、世界で初めてボディとバンパーの同時塗装も行う。

これまでは作業員が腰を曲げながら手動でエンジンなどを組み付けていたが、一括自動搭載システム導入により、作業員の負荷がなくなるほか、設備1つでさまざまなパワートレインを自動で搭載できる。鉄製の車体と樹脂のバンパーを一体塗装することで使用エネルギーを25%減らし、CO2削減につなげる。

最新の塗装自動検査システムも取り入れた。これまでは作業員が手で触ったり目を凝らしたりして、塗装したボディやバンパーのごみなどを検出していたが、車体外観の562カ所を11回カメラで撮影するなどして業界最小の直径0.3ミリのごみも検出可能になった。

栃木工場の生産技術は国内外の工場へも順次展開する。

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