英イングランド、より厳格な制限措置実施へ オミクロン株抑制で

ジョンソン英首相は８日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大抑制に向け、イングランドでより厳格な制限措置を実施するとし、在宅勤務や公共の場でのマスク着用、ワクチンパスの使用を求めた。２０２０年１月撮影（２０２１年　ロイター/Toby Melville）

［ロンドン　８日　ロイター］ - ジョンソン英首相は８日、新型コロナウイルスのオミクロン変異株の感染拡大抑制に向け、イングランドでより厳格な制限措置を実施するとし、在宅勤務や公共の場でのマスク着用、ワクチンパスの使用を求めた。

記者会見で、オミクロン株による感染が急速に拡大しているため、ワクチンの追加接種（ブースター接種）プログラムを展開する間、「プランＢ」に移行するしか選択肢はないと指摘。「状況は改善するかもしれないし、そうなることを心から願っているが、無慈悲にも（感染者数が）指数関数的に増加することにより、入院者数が大幅に増加し、その結果、悲しいことに死者数も増加する可能性がある」と語った。

公共交通機関や店舗でのマスク着用の再開など一部の措置はすでに導入されていたが、ジョンソン首相はこの日、在宅勤務も実施すべきとした。

また、劇場や映画館などの公共の場でマスク着用が義務付けられるほか、ナイトクラブや大勢が集まる場所への入場にはパスの提示が求められる。

ジョンソン首相は、国内でオミクロン株感染が５６８件確認され、この感染者数が２─３日で倍増することを示すデータもあるため、新たな措置が必要だと強調した。

ジャビド保健相は、当局の推計によるとオミクロン株の実際の感染者数は確認された感染者数の約２０倍に上ると話した。