習主席、「統合戦略能力」強化主張 防衛資源の活用改善を指示

中国の習近平国家主席は全国人民代表大会の会議で、人民解放軍や武装警察の代議員に対し、技術や供給網、国家備蓄などの防衛資源の活用を改善して「軍を強化し戦争に勝つ」必要があると述べた。３月７日、北京で撮影（２０２３年　ロイター/Josh Arslan）

［北京　８日　ロイター］ - 中国の習近平国家主席は８日、全国人民代表大会（全人代）の会議で人民解放軍や武装警察の代議員に対し、技術や供給網、国家備蓄などの防衛資源の活用を改善して「軍を強化し戦争に勝つ」必要があると述べた。国営中国中央電視台（ＣＣＴＶ）が伝えた。

習主席は、「統合戦略能力」の強化・向上は、共産党が定めた新たな要件だとし、党が軍を主導するものだと指摘した。

「軍を強化し、戦争に勝つために、防衛科学、技術、産業をよりよく利用する必要がある」と述べた。

習主席は、外国への依存脱却に向け、政府系の研究所に防衛技術の研究を加速させるよう要請した。

また、産業供給網の強靭（きょうじん）性を高める必要があるとし、インフラ整備と防衛目的の国家備蓄の創設を提唱した。

軍が「戦略的リスク」に対処すべきと指摘したが、戦略的リスクが具体的に何を指すかは示さなかった。