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物価と賃金の循環、「まだ少し弱い」=緩和継続で植田日銀総裁

ロイター / 2023年11月8日 10時43分

日銀の植田和男総裁は8日、衆院財務金融委員会で、物価と賃金の循環が「まだ少し弱く、現在の緩和政策を維持している」と述べた。写真は、2023年10月13日にモロッコ・マラケシュで会見する同総裁(一番手前)。(2023年 ロイター/Susana Vera)

Takahiko Wada

[東京 8日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は8日、衆院財務金融委員会で、物価と賃金の循環が「まだ少し弱く、現在の緩和政策を維持している」と述べた。階猛委員(立憲)の質問に答えた。

植田総裁は展望リポートを改訂するたびに物価見通しの上方修正を繰り返していることについて、物価見通しが「誤っていることは事実」と認める一方、賃金と物価の好循環による物価の押し上げがまだ弱いという部分は「あまり大きく外していない」と強調、こうした見方に基づいて金融政策を行ってきたことに「大きな誤りはなかった」と語った。

足元の物価高が家計や企業に大きな負担を強いていることは「重々承知している」と述べたが、「すごく長く続くとはみていない」とした。

日銀は10月の金融政策決定会合でイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の運用をさらに柔軟化することを決めた。植田総裁はYCCの副作用には「マーケットのボラティリティを高め、為替レートのボラティリティも上がってしまう」ことも含まれると述べた。

10年金利について、上限の目途としている1%と誘導目標のゼロ%は矛盾していないのかとの質問には、「全体として強い金融緩和を続けるという意味」で長期金利の誘導目標をゼロ%程度にしていると説明した。

(和田崇彦)

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