米ロビンフッド、第3四半期純総収入は予想下回る 取引低調で
ロイター / 2023年11月8日 13時30分
米新興ネット証券のロビンフッド・マーケッツが11月7日発表した第3・四半期(7―9月)決算は、純総収入が前年同期比29%増の4億6700万ドルで、LSEG集計のアナリスト予想4億7840万ドルを下回った。これを受けて株価が時間外取引で9%余り下落する場面があった。写真は会社ロゴ。ニューヨークで2021年7月撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)
Manya Saini
[7日 ロイター] - 米新興ネット証券のロビンフッド・マーケッツが7日発表した第3・四半期(7―9月)決算は、純総収入が前年同期比29%増の4億6700万ドルで、LSEG集計のアナリスト予想4億7840万ドルを下回った。これを受けて株価が時間外取引で9%余り下落する場面があった。
全米で生活費の危機や高金利、高インフレが深刻化しており、個人投資家を顧客基盤に持つ同社は取引ブームの後退が業績の重荷となっている様子が改めて示された。
トレーディング収入は11%減の1億8500万ドル。株式で13%減り、暗号資産(仮想通貨)の落ち込みは55%減に及んだ。月間アクティブユーザーは16%減の1030万人にとどまった。
一方、1株当たり損失は前年同期の0.20ドルから0.09ドルに縮小した。
純金利収入は約2倍の2億5100万ドルに膨らんだ。米連邦準備理事会(FRB)の急速な金融引き締めを背景に、顧客に高い貸付利息を請求したためだ。
ただ、第4・四半期の純金利収入は前期実績に届かない見通し。ジェーソン・ワーニック最高財務責任者(CFO)はアナリスト向け電話会議で「現在の証券貸付状況と無担保貸付残高が続けば、第4・四半期の純金利収入は前期を約2000万ドル下回ると予想している」と述べた。
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