ＥＮＥＯＳ、今期営業益4200億円に上方修正 原油高・円安を反映

　１１月８日、ＥＮＥＯＳホールディングスは２０２４年３月期の連結業績予想（国際会計基準）を上方修正した。都内で２０２０年撮影（２０２３年　ロイター／Issei Kato）

Maki Shiraki

［東京　８日　ロイター］ - ＥＮＥＯＳホールディングスは８日、２０２４年３月期の連結業績予想（国際会計基準）を上方修正した。営業利益は前年比４９．３％増の４２００億円となる見通し。従来の３４００億円から８００億円引き上げた。

修正後の営業利益予想は、ＩＢＥＳがまとめたアナリスト８人の予測平均値４１５０億円を上回る。

１０月以降の原油価格（ドバイ原油）の前提を１バレル８５ドル（従来は８０ドル）に、前提為替レートを１ドル１４０円（同１３０円）へ見直したことにより、原油・石油製品などの在庫の影響による利益が前回予想から５００億円上振れる。

事業別では、エネルギー事業で国内石油製品・輸出マージンの改善などで前回予想に対して１００億円、石油・天然ガス開発事業が円安進行などで同３００億円それぞれ利益を押し上げる。