台湾中銀、適切な金融政策採用へ 為替市場を誘導

　１１月８日、台湾中央銀行は来年の政策に関する報告書を立法院（国会）に提出し、域内外の経済・金融情勢を注視し、さまざまな金融政策手段を用いて適切な金融政策を採用すると表明した。台北で昨年１２月撮影（２０２３年　ロイター／Ann Wang）

［台北　８日　ロイター］ - 台湾中央銀行は８日、来年の政策に関する報告書を立法院（国会）に提出し、域内外の経済・金融情勢を注視し、さまざまな金融政策手段を用いて適切な金融政策を採用すると表明した。

物価の安定と経済成長の支援を重視するとしている。

金融の安定を促すため、外資の流出入の管理メカニズムを強化し、為替市場を誘導するとも表明した。

米財務省は７日公表した為替報告書で台湾を引き続き監視対象に指定。台湾ドルは今年、対ドルで４．６％下落している。

台湾中銀は９月、政策金利を１．８７５％に据え置くことを全会一致で決定。２０２３年の経済成長率予測を下方修正したが、２４年は回復を見込み、引き締めバイアスを維持した。