イスラエルはガザ管理できず、紛争後には移行期間も＝米国務長官

１１月８日、来日中のブリンケン米国務長官は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザを管理することはできないが、現在の紛争が終結した後には移行期間が設けられる可能性があると述べた。 都内で代表撮影（２０２３年　ロイター）

[東京／ワシントン ８日 ロイター] - 来日中のブリンケン米国務長官は８日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザを管理することはできないが、現在の紛争が終結した後には移行期間が設けられる可能性があると述べた。

主要７カ国（Ｇ７）外相会合後、記者団に対し「イスラム組織ハマスがガザを管理し続けることはできない。それは単に１０月７日（に起きた事態）の繰り返しを招くだけだ。イスラエルがガザを占領できないことも明らかだ」と指摘。

「今のところ、現実には、紛争終結時に一定の移行期間が必要かもしれない。イスラエル指導部から聞いたところでは、彼らはガザを再占領するつもりはないようだ」とも語った。

持続的な和平にはパレスチナ自治政府が統治する統合したガザとヨルダン川西岸が必要で、パレスチナ人のガザからの強制移住や領地縮小はあってはならないとし、「今こそ未来についての話し合いを始める時だと考えている」と述べた。

イスラエル政府当局者は７日夜、ワシントンで匿名を条件に記者団に対し、イスラエルにはガザ地区を再占領したり、長期にわたり支配したりする意向はないと表明。「現在の作戦は効果的で、成功していると評価しており、今後も押し進める」とし、作戦は「無限でも永遠でもない」と述べた。