米バイオジェンが通期利益見通し引き下げ、市場予想下回る

　１１月８日、米バイオ医薬品大手バイオジェンは、通期の調整後１株利益見通しを従来の１５―１６ドルから１４．５０―１５ドルに引き下げた。５月３日撮影（２０２３年　ロイター/Dado Ruvic）

Bhanvi Satija

［８日　ロイター］ - 米バイオ医薬品大手バイオジェンは８日、通期の調整後１株利益見通しを従来の１５―１６ドルから１４．５０―１５ドルに引き下げた。

エーザイと共同開発したアルツハイマー病治療の新薬「レカネマブ」販売開始や、同業リアタ・ファーマシューティカルズ買収に関連する費用上振れが響いた。

最新見通しは、アナリスト予想の１５．２６ドルも下回った。

一方、通期の売上高伸び率見通しは、前年比で１桁台半ばのマイナスから１桁台前半のマイナスに改善した。

第３・四半期１株利益は４．３６ドルで、アナリスト予想を０．３９ドル上回った。脊髄性筋萎縮症（ＳＭＡ）治療剤「スピンラザ」の販売や、医薬品の受託生産収入が増加したことが追い風になった。

バイオジェンは、幾つかの主力薬が後発薬などとの競争激化に直面しているため、今年に入って株価が下落傾向にある。ただ同社は、希少疾患薬を手がけるリアタを取得したことで、新たな製品群をそろえられると強調している。