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ゴールドマン、中期的にディールメーキング低調と予想

ロイター / 2023年11月9日 8時27分

 11月8日、米金融大手ゴールドマン・サックスは、企業合併・買収(M&A)などのディールメーキングが中期的にさえない水準にとどまると予想している。2021年11月、ニューヨークで撮影(2023年 ロイター/Brendan McDermid)

Lananh Nguyen

[8日 ロイター] - 米金融大手ゴールドマン・サックスは、企業合併・買収(M&A)などのディールメーキングが中期的にさえない水準にとどまると予想している。マクロ経済環境がプライベートエクイティ(PE)取引を圧迫するからだ。

ゴールドマンのグローバルバンキング・市場部門共同責任者ジム・エスポジト氏が「ロイターネクスト」会議のインタビューで明らかにした。

エスポジト氏は「中期的にみて、ディールメーキングの状況はやや力強さを欠くだろう」と語り、過去1年半から2年の間でPE業界の投資家に対するリターンが目減りし、資産の現金化が難しくなっていると指摘。資金調達から投資、還元までの効率性が今後低下していくとの見通しを示した。

同氏は、ゴールドマンが消費者関連事業への野心を後退させたことも認めた。金利がゼロでどの銀行も資本コストを稼ぎ出せなかった時期にこの事業への進出を決断したものの「われわれが必ずしも差別化を図れず、競争上の優位を獲得できない難しいビジネスだと認識した」と語った。

投資家はゴールドマンがこの分野を手がけることに懐疑的で、実際に30億ドルもの損失を計上したこともあり、デービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は従来の強みを持つ投資銀行業務やトレーディングに再び軸足を傾けている。  

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