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NY市場サマリー(8日)S&P節目の5000近辺、ドル上昇、利回り上昇

ロイター / 2024年2月9日 7時14分

<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが上昇した。週間新規失業保険申請件数が予想を超えて減少し、労働市場の力強さが改めて示されたことで、連邦準備理事会(FRB)が発している早期の利下げはないとのメッセージが確認された格好となった。

労働省が発表した今月3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は9000件減の21万8000件と、予想以上に減少。このところの解雇増にもかかわらず、労働市場の基調的な力強さが改めて示された。

マッコーリー(ニューヨーク)のグローバル為替・金利ストラテジスト、ティエリー・ウィズマン氏は「ドルの支援要因になってきた米労働市場の堅調さが改めて確認された」と指摘。「米国でプラスのサプライズが続く一方で、米国以外ではプラスのサプライズが十分にないことが問題だ」とし、「ドル相場が下落するには、米国の経済指標の力強さがある程度弱まり、欧州と中国の指標がある程度改善することが必要になる。ただ、それがいつ起こるのか、予見するのは極めて難しい」と述べた。

市場では13日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。

終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.14%高の104.16。新規失業保険申請件数発表後に一時104.43に上昇した。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 米金融・債券市場では、国債利回りが上昇した。市場では、連邦準備理事会(FRB)が利下げに着手する時期の手がかりを得ようと、来週13日に発表される1月の米消費者物価指数(CPI)が注目されている。

1月のCPI発表に先立ち、政府は9日に2023年のCPI改定値を発表する。昨年に改定値が発表された際、22年後半の価格圧力が想定よりも大きかったことが示され、市場にとってサプライズとなった。

レイモンド・ジェームス(テネシー州メンフィス)の債券リサーチ部門マネジング・ディレクター、エリス・ファイファー氏は「このところの雇用関連の指標の多くが力強くなっていることを踏まえ、来週のCPI統計を巡り市場では若干の懸念が出ている」と述べた。

FRBの政策を巡っては、パウエル議長を含む当局者が相次いで、利下げに着手する前にインフレ率が引き続き低下していることを示す一段の証拠を確認したいと発言。

マニュライフ・インベストメント・マネジメント(ボストン)のシニア債券トレーダー、マイケル・ロリツィオ氏は「FRBは、利下げを実施するが、直ちに行うわけではなく、このところ見られているような良好なインフレ指標が続くことを望んでいる、というメッセージを出し続けている」としている。

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 米国株式市場は小幅続伸。S&P総合500種は節目の5000近辺で取引を終えた。企業決算や雇用関連指標、米連邦準備理事会(FRB)当局者発言が材料視された。

小型株がアウトパフォームしたほか、半導体銘柄が好調で、アーム・ホールディングスが急伸。前日に示した第4・四半期(1─3月)業績見通しを好感した。

ウォルト・ディズニーも大幅高。第1・四半期(10─12月)の利益が市場予想を上回ったほか、今年度に30億ドルの自社株買いをする計画や5割の増配なども発表した。

米労働省が発表した週間の新規失業保険申請件数9000件減の21万8000件と、予想以上に減少した。このところの解雇増にもかかわらず、労働市場の基調的な力強さが改めて示された。

トゥルイスト・アドバイザリー・サービシズのキース・ラーナー共同最高投資責任者はリスク選好が強まっているとし、半導体株が引き続きけん引役だと指摘。また、これまで大型株がアウトパフォームしてきたことから、投資家は他の機会を模索し、テクノロジー部門でも小型株にシフトしつつあると述べた。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の上昇などを背景に売りが優勢となり、3日ぶりに反落した。

米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退する中、米長期金利が上昇。金利を生まない資産である金の投資妙味が減退し、金の売り圧力が強まった。リッチモンド連邦準備銀行のバーキン総裁は8日の講演でコロナ後の経済構造変化に言及した上で、インフレ再燃リスクに警戒感を示した。FRBが利下げプロセスを開始する前にインフレ鈍化が広範に及び、持続するという「確信を増やすにあたっての時間がある」と強調した。

米労働省が発表した新規失業保険申請件数は前週比9000件減の21万8000件と、市場予想(ロイター調査)の22万件よりも良い内容となった。これを受けて、いったんユーロ売り・ドル買いの流れが優勢となり、割高感から金相場が大きく下落する場面もあった。ただその後は対ユーロでドル売りが強まった。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東情勢の緊迫化を背景に原油買いが膨らみ、4日続伸した。

パレスチナ自治区ガザでイスラム組織ハマスとの戦闘を続けるイスラエルのネタニヤフ首相は7日、先に米国などが提示した戦闘休止案に対するハマス側の回答について「要求を受け入れることは新たな虐殺を生むだけだ」と述べ、拒否する考えを表明した。この日は、イスラエル軍が100万人以上のパレスチナ難民を身を寄せるとされるガザ南部ラファに侵攻したと伝わり、中東危機が一段と深刻化するとの警戒感が台頭。これに伴い原油供給不安が広がる中、相場は上値を試す展開となった。

米石油製品在庫が予想を大幅に上回る取り崩しとなったこともなお相場を押し上げる要因。米エネルギー情報局(EIA)が7日公表した週報によると、2日までの1週間のガソリン在庫、ディスティレート(留出油)在庫はいずれも前週から300万バレル超減少した。製油所のメンテナンスが理由とみられている。一部の市場関係者は、欧州でのディーゼル不足も短期的に原油の買い地合いを支える可能性があると指摘した。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 149.31/149.33

始値 149.16

高値 149.48

安値 149.10

ユーロ/ドル NY終値 1.0776/1.0780

始値 1.0761

高値 1.0782

安値 1.0742

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 106*16.50 4.3568%

前営業日終値 107*11.00 4.3090%

17時05分 98*23.00 4.1579%

10年債(指標銘柄)

前営業日終値 99*06.50 4.0980%

5年債(指標銘柄) 17時05分 99*15.00 4.1190%

前営業日終値 99*23.50 4.0590%

2年債(指標銘柄) 17時04分 99*19.38 4.4603%

前営業日終値 99*21.63 4.4220%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 38726.33 +48.97 +0.13

前営業日終値 38677.36

ナスダック総合 15793.72 +37.07 +0.24

前営業日終値 15756.64

S&P総合500種 4997.91 +2.85 +0.06

前営業日終値 4995.06

COMEX金 4月限 2047.9 ‐3.8

前営業日終値 2051.7

COMEX銀 3月限 2263.6 +27.6

前営業日終値 2236.0

北海ブレント 4月限 81.63 +2.42

前営業日終値 79.21

米WTI先物 3月限 76.22 +2.36

前営業日終値 73.86

CRB商品指数 273.5713 +3.2186

前営業日終値 270.3527

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