イスラエル軍、ガザに激しい攻撃 住民「砲弾降り注ぐ」
ロイター / 2024年7月8日 18時31分
7月8日、 イスラエル軍は未明からパレスチナ自治区ガザを攻撃し、戦車隊がさまざまな方向から市の中心部へ進撃した。写真は7日、イスラエルの空爆を受けガザ市から立ち上る噴煙(2024年/Dawoud Abu Alkas )
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 8日 ロイター] - イスラエル軍は8日未明からパレスチナ自治区ガザを攻撃し、戦車隊がさまざまな方向から市の中心部へ進撃した。住民によると、昨年10月7日のイスラム組織ハマスによる襲撃以来最大級の攻撃だった。
ガザの民間緊急サービスは数十人が死亡したとみられるが、東部のダラジとトゥファ、西部のテルアルハワ、サブラ、リマルの各地区で攻撃が続いているため、緊急チームは現場に到着できない状態だと指摘した。
イスラエル軍の戦車はこれまでテルアルハワとサブラの一部地域に駐留していたが、他の3地区には深く侵入していなかった。住民らはイスラエル軍がこれらの地区を未明から早朝まで爆撃し、数階建ての建物が破壊されたと話した。
ある住民はチャットアプリを通じてロイターに「戦車の砲弾や航空機からのミサイルが火山の噴火のように道路や家に降り注いでいる。人々は四方八方に逃げまどい、どこに行けばいいのか誰も分からない」と語った。
住民によると、イスラエル軍の戦車は少なくとも3方向から進攻し、地上と空からの激しい砲撃による援護を受けながらガザの中心部に到達した。このため何千人ものパレスチナ人が家を出て安全な避難場所を探すことを強いられたが、多くは避難先を見つけることができず、道端で寝る人もいたという。
イスラエル軍はガザの過激派施設に対する作戦を実施しており、30人以上の戦闘員を無力化したとする声明を発表した。
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