バイデン氏「どこにも行かない」、選挙戦撤退改めて退け
ロイター / 2024年7月9日 6時26分
バイデン米大統領(写真)は8日、11月の米大統領選における民主党候補として自身が平均的な有権者からなお望まれていると確信しているとし、大統領選から撤退しないと表明した。5日撮影(2024年 ロイター/Nathan Howard)
Andrea Shalal David Morgan
[ワシントン 8日 ロイター] - バイデン米大統領は8日、11月の米大統領選における民主党候補として自身が平均的な有権者からなお望まれていると確信しているとし、大統領選から撤退しないと表明した。
MSNBCで「私はどこにも行かない」とし、撤退を求める者は8月の民主党候補を指名する同党の全国大会で「私に挑戦する」よう求めた。
また主要な報道機関や評論家からの撤退を求める声については「気にしない」とし、自身が「トランプ氏に勝てる最善の候補者だと絶対的に信じていなかったら、出馬していない」と強調した。
7日投開票されたフランス国民議会(下院、577議席)総選挙の決選投票で、事前予想に反し、左派連合が極右を抑えて最大勢力になる見通しとなったことに言及し、「フランスは過激主義を拒否した。米国でも民主党は過激主義を拒否するだろう」と述べた。
これとは別に、バイデン氏は民主党員に宛てた書簡で、懸念されているのは認識しているが、今は団結すべき時と言及。「今後どのように進むべきかという問題は、すでに1週間以上にわたって議論されてきた。そして、それを終わらせる時が来た。われわれの仕事は1つ。それはトランプ氏を倒すことだ」とした。
上院民主党のディック・ダービン議員は記者団に対し、バイデン氏の立候補について「当然のことながら、今週徹底的に議論される」と指摘。様々な見解を持つ十数人の議員と話をしたと語った。
下院民主党のアダム・スミス議員はCNNで「トランプ氏に勝つためには別の選択肢が必要だ」と述べた。
民主党のジョー・モレル議員は記者団に対し「より大きな問題は、討論会でのパフォーマンスから生じた懸念をバイデン氏がどう払拭するかだ」とした。
バイデン氏の討論会での精彩を欠くパフォーマンスから、ろれつが回らなかったり動作が遅くなったりするパーキンソン病などの神経疾患を患っているのではないかとの疑問も浮上している。
ただ、ホワイトハウスのジャンピエール報道官は8日、バイデン大統領はパーキンソン病の治療を受けていないと述べ、パーキンソン病を専門とする医師が過去1年間にホワイトハウスを8回訪問していたとの報道を否定した。
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