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JPモルガン、新興国高利回り債の予想デフォルト率引き下げ

ロイター / 2024年7月9日 8時10分

7月8日、JPモルガンは、新興国の高利回り社債の予想デフォルト率を引き下げた。写真はロサンゼルスで2010年10月撮影(2024年 ロイター/Lucy Nicholson)

[ロンドン 8日 ロイター] - JPモルガンは8日、新興国の高利回り社債の予想デフォルト率を引き下げた。「ディストレスト市場」が2016年以降で最大の改善を見せ、今年はコロナ禍後で初めて新興国社債のデフォルト件数が過去平均を下回るという。

最新見通しによると、新興国高利回り社債のデフォルト率は全体で4.0%から3.6%に、CEMBIブロード・ディバーシファイド指数に組み込まれた企業では2.9%から2.0%にそれぞれ下がった。

JPモルガンは調査ノートに「年内はリスク低下が見込まれる。一部のデフォルト候補は既に現実化したが、リストから外れた先もある。一方で新規候補は限られている」と記した。

地域別の予想デフォルト率はアジアが横ばいの4.5%だが、中南米は4.6%から1%に、欧州は3.0%から2.0%に低下。ただ中東アフリカは0.5%から0.6%に切り上げられた。

JPモルガンによると、新興国社債のうちリスクプレミアムが1000ベーシスポイント(bp)乗せられて重大なデフォルトのリスクがあるとみなされる「ディストレスト」債の比率は今年7%も下がり、16年以降で最も改善したという。

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