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アングル:ハリス氏、黒人支持がバイデン氏より拡大 白人層では伸び悩み

ロイター / 2024年8月8日 9時7分

米民主党大統領候補のハリス副大統領(右)は、選挙戦から撤退したバイデン大統領に比べてより多くの黒人有権者の支持を集めている。一方で共和党大統領候補のトランプ前大統領は、ここ数カ月で白人有権者からの支持が増加した。写真はアトランタのレストランで7月代表撮影(2024年 ロイター)

Jason Lange Trevor Hunnicutt

[ワシントン 7日 ロイター] - 米民主党大統領候補のハリス副大統領は、選挙戦から撤退したバイデン大統領に比べてより多くの黒人有権者の支持を集めている。一方で共和党大統領候補のトランプ前大統領は、ここ数カ月で白人有権者からの支持が増加した。

これは5月以降の7回のロイター/イプソス調査で得られた1万人余りの回答を分析した結果で、ハリス氏の強みと弱みの双方を浮かび上がらせている。

ハリス氏は11月5日の本選で勝利すれば、黒人でアジア系の女性として初めての大統領となる。

7月時点でハリス氏とトランプ氏のどちらに投票するか聞かれた黒人有権者の約70%はハリス氏と答え、5月と6月にトランプ氏よりバイデン氏を選ぶとした割合の59%を上回った。

トランプ氏は7月の白人有権者の支持率がおよそ50%と、5月と6月の46%から上昇。ハリス氏の白人からの支持率は38%で、5月および6月の36%とそれほど変わっていない。

有権者全体の支持率は7月時点でハリス氏、トランプ氏ともに43%と拮抗しており、まだ勝負の行方は全く分からない。

ピュー・リサーチ・センターによると、2020年の選挙で登録有権者のうち白人は72%と人種別で最大だったが、その比率は過去数十年で急低下している。

黒人の比率は11%にとどまったものの、民主党にとっては重要な支持層で、今年の選挙でも際立った役割を果たしてもおかしくない。

例えば20年の選挙では、ジョージア州においてバイデン氏がトランプ氏に勝利したのは黒人票の取り込みが原動力だった。

マイノリティー有権者の動向を専門とする民主党世論調査担当者のテランス・ウッドベリー氏は、ハリス氏としては白人層、特に男性と高齢者からの支持の低さをカバーするために、圧倒的な黒人の支持を必要としていると指摘した。

ピュー・リサーチ・センターが出口調査を分析したところでは、20年の選挙でバイデン氏は黒人票の92%、トランプ氏は白人票の55%を獲得している。

ウッドベリー氏は「ハリス氏は黒人、若者、非白人女性という自らの支持層を固めなければならない」と述べた。

7月時点でまだ誰に投票するか未定、ないし第3の候補に票を入れるかもしれない、または投票しないと答えた黒人有権者の割合が19%あり、ハリス氏が食い込める余地が残されている。

ただバイデン政権の下で生活費が高騰し、人種差別改善の取り組みがあまり進展しなかったと受け止められているため、マイノリティーの一部に民主党への幻滅が広がっている側面もある。

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