ＩＮＰＥＸ、通期業績予想を上方修正 自社株を追加取得へ

　８月８日　ＩＮＰＥＸは８日、６４００万株（発行済み株式の５．１７％）、８００億円を上限とする自社株買いを決議したと発表した。写真はＩＮＰＥＸのロゴで、２０１７年４月にオーストラリアのダーウィンで撮影（２０２４年　ロイター／Tom Westbrook）

Kuniko Mutoh

［東京　８日　ロイター］ - ＩＮＰＥＸは８日、２０２４年１２月期通期（国際会計基準）の連結営業利益予想を５月発表時の１兆２１００億円から１兆２４９０億円へ３．２％上方修正した。ＩＢＥＳがまとめたアナリスト１０人の事前予想の平均値１兆１４２０億円を上回る。

イクシスＬＮＧプロジェクトなど主要プロジェクトの生産状況が順調に推移しているほか、下期の為替などの前提を見直したため。

売上収益予想も２兆１７８０億円から２兆２５４０億円へ３．５％上方修正した。

期中平均為替予想は１ドル１４５円から１４８円へ修正。期中平均油価（ブレント）予想は１バレル８０ドルで据え置いた。

通期業績の堅調な見通しを踏まえ、普通株式の中間配当を２月公表時の３８円から５円引き上げ１株４３円にする（前年実績は３７円）。期末配当予想も３８円から４３円に引き上げ、年間配当を８６円に上方修正した。

同時に発行済み株式の５．１７％にあたる６４００万株、８００億円を上限とする自社株の追加取得を決議した。取得期間は８月９日から１２月３１日。５月に５００億円を上限とする自社株買いを決議しており、年間で１３００億円を上限とする自社株買いを実施する。