インフレ鈍化を楽観、政策見極める余地=米リッチモンド連銀総裁
ロイター / 2024年8月9日 6時54分
米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は8日、米労働市場の減速は解雇の増加ではなく雇用の伸び鈍化によるものとし、連邦準備理事会(FRB)には次の一手を見極める余地が残されているという認識を示した。2022年6月撮影(2024年 ロイター/Sarah Silbiger)
[8日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は8日、米労働市場の減速は解雇の増加ではなく雇用の伸び鈍化によるものとし、連邦準備理事会(FRB)には次の一手を見極める余地が残されているという認識を示した。
バーキン総裁は「今後数カ月でインフレに関し良好なデータが出てくるとかなり楽観している」と述べた。
その上で「健全な経済情勢」の下、「経済が緩やかに正常化しつつあり、着実かつ計画的に金利を正常化できる状況にあるのかを見極める時間はある」という見解を示した。
雇用の伸びは鈍化しているものの、雇用は依然増えているほか、賃金の伸びも減速しており、労働市場の正常化を示唆していると述べた。
7月30─31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、労働市場が崖っぷちにあるという絶対的な確信、もしくはインフレが抑制されたという確信があれば、利下げする根拠になっただろうが、自身はいずれの確信もないとし、「雇用面でもインフレ面でも、もう少し見る余地がある」と述べた。
米株式市場については、最近の下落後も依然として約10%上昇しているとし、「激変の出来事」ではないとの見方を示した。
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