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NY市場サマリー(8日)ドル上昇、利回り上昇 株急反発

ロイター / 2024年8月9日 7時49分

<為替> ドルが上昇した。8月3日までの新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、景気後退が間近に迫っているとの懸念が和らいだ。    ドル指数は終盤は103.21。終盤にかけて値を消したが、一時は今週の高値を付ける場面があった。    円は対ドルで0.37%安の147.205円となった。内田真一日銀副総裁の7日の発言が引き続き弱材料となった。       日銀が利上げを継続するのか、それとも市場のボラティリティーを考慮して一時停止するのかについて、8日に公表された7月30─31日の金融政策決定会合での主な意見と内田副総裁の見解が相違していたことは、日銀が直面している微妙な課題を浮き彫りにしており、投資家の警戒心を維持することになるとみられる。    主な意見では、委員の間では足元の物価について「輸入物価は再び上昇に転じており物価の上振れリスクに注意が必要」といった意見が出た。    バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフマーケットストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「米金利が上昇し、ドル/円はもう少し上昇すると思う」と語った。    キャリートレードの巻き戻しはまだ道半ばに過ぎないと考えるアナリストもいる。仮に米連邦準備理事会(FRB)が9月に大幅な利下げを実施する一方、日銀が追加利上げに踏み切ったとしても、他の取引の資金調達に円を使うインセンティブは残るとみられる。    ユーロ/ドルは0.05%安の1.0917ドル、ポンドは0.48%高の1.275ドルだった。    投資家の関心は、来週発表される7月の米消費者物価指数と、ワイオミング州ジャクソンホールで8月22─24日に開催される年次経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の発言に集まる。    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは7.6%高の5万9334.95ドル。

NY外為市場:[USD/J]

<債券> 利回りが上昇した。朝方発表された米失業保険申請件数が11カ月ぶりに大幅減少したことや30年債入札に対する需要が低調だったことを受けた。    米労働省が発表した8月3日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は、前週比1万7000件減の23万3000件と約11カ月ぶりの大幅な減少となった。エコノミスト予想は24万件だった。    TDセキュリティーズ(ニューヨーク)の米国金利戦略責任者、ゲンナディ・ゴールドバーグ氏は、今日のデータは失業率の上昇は大規模解雇(レイオフ)によるものではなく、労働市場への新規参入によるものだということを示すと指摘。「これに反するデータが出なければ、9月の利下げ観測は後退し、利回りは全般的に上昇するだろう」と述べた。    この日行われた250億ドルの30年債入札は、応札倍率が2.31倍と低調な需要となった。最高落札利回りは発行前取引より2bp以上高い4.314%だった。    取引終盤、2年債利回りは4.3bp上昇の4.0442%。5日には2023年4月以来の低水準となる3.654%まで低下した。    指標となる10年債利回りは3.4bp上昇して4.001%となった。5日は3.667%と23年6月以来の低水準を付けた。    2・10年債の利回り格差はマイナス5bp。5日は一時、1.50bpと22年7月以来のプラスに転じる場面もあった。    来週14日には、利下げの道筋を見極める手がかりとして注目される7月の米消費者物価指数が発表される予定。    

米金融・債券市場:[US/BJ]

<株式> 急反発して取引を終えた。労働省発表の週間新規失業保険申請件数が予想以上に減少し、労働市場の急速な冷え込みを巡る懸念が和らいだことで、主要3指数がそろって大きく上昇した。    S&P総合500種の主要セクターは全てが上昇。情報技術と通信サービスが上げをけん引した。小型株で構成するラッセル2000指数も2.4%高となった。    個別銘柄では製薬大手イーライリリーが9.5%高と大きく上昇。通期利益見通しを引き上げたほか、肥満症治療薬「ゼップバウンド(一般名チルゼパチド)」の売上高が四半期で初めて10億ドルを超えた。    マーフィー・アンド・シルベストのシニアウェルスアドバイザー兼市場ストラテジスト、ポール・ノルテ氏は「労働市場は引き続き問題ないとみている。現時点での景気後退懸念はおそらく少し誇張されている」と語った。    米株市場は先週発表された7月の雇用統計が軟調となったことを受け、景気後退懸念から急落していた。キャリートレードの巻き戻しも下落の要因と指摘されている。    投資家の不安心理を示すシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(恐怖指数、VIX)は8日、低下した。    リトル・ハーバー・アドバイザーズのチーフ市場ストラテジスト兼ポートフォリオマネジャー、デビッド・ラングレン氏は「いったんボラティリティーが高まると、落ち着くまでにしばらく時間がかかる」と指摘。「大幅に上昇したことは必ずしも底打ちや一直線で上昇することを意味するわけではない」とした上で、「3カ月や6カ月先には平均以上のリターンをもたらす傾向が非常に高い」と語った。    第2・四半期決算シーズンは終盤を迎えている。    スポーツ用品小売り大手アンダーアーマーは19.2%急伸。四半期決算が赤字予想に反して黒字となった。在庫削減や販売促進策が奏功した。

米国株式市場:[.NJP]

<金先物> 中東情勢の悪化懸念から安全資産として金を買う動きが継続し、続伸した。中心限月12 月物の清算値(終値に相当)は前日比30.90ドル(1.27%)高の1オンス=2463.30ドル。

米CNNテレビは7日、複数の情報筋の話として、イスラエル軍に最高幹部を殺害されたレバノンのイスラム教シーア派ヒズボラが単独でイスラエルに報復を仕掛ける可能性が高いと伝えていた。

また、FRBが9月に利下げに動くとの見方も、金利を生まない資産である金の投資妙味を高め、金を支えた。市場関係者からは、金のチャートは引き続き強気相場を示唆しており、チャート絡みで 投機的な買いが入ったとの声も聞かれた。

NY貴金属:[GOL/XJ]

<米原油先物> エネルギー需要鈍化への過度の懸念後退や中東情勢の緊迫化に伴う供給不安を背景に、3 日続伸した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は前日比0.96ドル(1.28%)高の1バレル=76.19ドルだった。10月物は0.87ドル高の75.04ドル。

NYMEXエネルギー:[CR/USJ]

ドル/円 NY終値 147.28/147.

29

始値 146.10

高値 147.53

安値 145.96

ユーロ/ドル NY終値 1.0918/1.09

19

始値 1.0925

高値 1.0933

安値 1.0883

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 105*27. 4.2757

00 %

前営業日終値 106*03. 4.2610

50 %

10年債(指標銘柄) 17時05分 99*02.0 3.9896

0 %

前営業日終値 99*08.0 3.9670

0 %

5年債(指標銘柄) 17時05分 100*25. 3.8259

00 %

前営業日終値 100*29. 3.7950

50 %

2年債(指標銘柄) 17時05分 100*20. 4.0359

38 %

前営業日終値 100*22. 4.0010

50 %

 終値 前日比 %

ダウ工業株30種 39446.49 +683.04 +1.76

 前営業日終値 38763.45

ナスダック総合 16660.02 +464.22 +2.87

 前営業日終値 16195.81

S&P総合500種 5319.31 +119.81 +2.30

 前営業日終値 5199.50

COMEX金 12月限 2463.3 +30.9

前営業日終値 2432.4

COMEX銀 9月限 2760.6 +66.2

前営業日終値 2694.4

北海ブレント 10月限 79.16 +0.83

前営業日終値 78.33

米WTI先物 9月限 76.19 +0.96

前営業日終値 75.23

CRB商品指数 273.9907 +0.2925

前営業日終値 273.6982

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