日経平均は反落、一時500円超安 米株安や中東情勢緊迫で
ロイター / 2024年10月8日 15時37分
10月8日、東京株式市場で日経平均は、前営業日比395円20銭安の3万8937円54銭と、4営業日ぶりに反落して取引を終えた。東京証券取引所で2013年4月撮影(2024年 ロイター/Yuya Shino)
Hiroko Hamada
[東京 8日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は、前営業日比395円20銭安の3万8937円54銭と、4営業日ぶりに反落して取引を終えた。前日の米株安の流れを引き継いで幅広い業種で売りが先行したほか、中東情勢への懸念も上値を抑え、日経平均は一時500円超安となった。ドル/円相場が前日の取引時間中に比べて円高に振れたことが重しとなり、輸出関連株が軟調だった。
日経平均は前営業日比311円安でスタートした後、下げ幅を拡大し、心理的節目の3万9000円を割り込んだ。ドルが147円台後半と前日に比べて円高が進み、自動車株などに売りが出たほか、金融株も軟調に推移した。後場に入ると下げ幅を広げ、一時515円安の3万8817円54銭まで値下がりした。ただ、後場後半にかけては3万8800円台を中心にもみ合いが続いた。
アジア株市場では、国慶節明けの中国市場で上海総合指数が大幅高となり、「中国へのマネー流出が日本株の重しとなった面もあるようだ」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。
岩井コスモ証券の投資調査部部長・有沢正一氏は「米雇用統計の結果は強かったものの、インフレが再燃するリスクもあり、どんどん上値を追っていける状況ではない」と話した。目先の物色動向としては、「循環的な動きが中心とみられるが、どちらかというと決算発表などを手掛かりに内需系が買われやすいのではないか」(有沢氏)という。
TOPIXは1.47%安の2699.15ポイントで取引を終了。プライム市場指数は1.47%安の1388.99ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆9410億7700万円だった。東証33業種では、精密機器、電気・ガス、鉱業以外の30業種が値下がり。証券、商品先物取引、卸売、輸送用機器などの下げが目立った。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.40%安の640.92ポイントと、反落した。
個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが小幅安、ソフトバンクグループが1%超安だった。東京エレクトロンは小幅安だった一方、アドバンテストは2%超高。主力のトヨタ自動車は2%超安だった。
前日に決算を発表したウエルシアホールディングスは6%超安と、大幅に下落した。
プライム市場の騰落数は、値上がり241銘柄(14%)に対し、値下がりが1386銘柄(84%)、変わらずが19銘柄(1%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 38937.54 -395.20 39021.13 38,817.54─
39,117.09
TOPIX 2699.15 -40.24 2716.83 2,692.39─2
,717.52
プライム市場指数 1388.99 -20.69 1397.39 1,385.50─1
,398.13
スタンダード市場指数 1247.42 -12.45 1253.20 1,247.11─1
,255.55
グロース市場指数 819.03 -11.55 825.32 818.44─828
.00
グロース250指数 640.92 -9.09 645.48 640.22─648
.03
東証出来高(万株) 179372 東証売買代金(億円 39410.77
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