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豪CPI、11月はコアインフレ率低下 2月利下げも

ロイター / 2025年1月8日 11時38分

オーストラリア統計局が1月8日発表した昨年11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇し、前月の同2.1%から伸びが加速した。2017年7月、シドニーのショッピングモールで撮影(2025年 ロイター/Steven Saphore)

[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリア統計局が8日発表した昨年11月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.3%上昇し、前月の同2.1%から伸びが加速した。市場予想は2.2%上昇だった。

コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均値は前年同月比3.2%上昇し、前月の3.5%上昇から伸びが鈍化。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の目標レンジである2─3%に近づいた。

11月はインフレ率はガソリン代と電気代が上昇する中、3年ぶり低水準から上昇に転じたが、コアインフレ率が低下したことで、早ければ来月にも利下げが実施される可能性が高まった。

発表を受け、豪ドルは0.34%安の0.6214米ドル、3年債先物は切り返して4ティック高の96.11となった。市場が織り込む2月の利下げ確率は64%に上昇した。

11月の電気料金は22%上昇したが、これは政府の補助金のタイミングによるところが大きい。

キャピタル・エコノミクスのオーストラリア・ニュージーランド担当エコノミスト、アビジット・スリヤ氏は「コアインフレ率のデータが、基調的なインフレ圧力の本格的な緩和を示唆しているのは良いニュースだ」と指摘。今月末に発表される四半期CPIデータでも同じ傾向が示されれば、中銀はインフレ目標の達成に向けて順調に進んでいるとの確信を深めるとし、「きょうのインフレ統計で中銀がわれわれの予想通り、5月よりも早く緩和サイクルを開始する可能性が高まった」と述べた。

中銀は1年以上、政策金利を4.35%に据え置いてきた。

2月に利下げが実施されれば、労働党政権は総選挙を前倒ししやすくなる。

チャーマーズ財務相は8日、基調インフレ率の鈍化を歓迎。「実質的かつ持続的な進展(鈍化)に非常に勇気づけられる。中銀は次の会合やその後1年を通して、その全てを織り込んでいくだろう」と述べた。

政府は3月に選挙前予算を編成する予定だ。

11月のインフレ統計では、新築住宅の建築・改築価格は前年比2.8%上昇にとどまり、2021年7月以来の低い伸びとなった。建築会社の販促のための値引きが背景にある。

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