中国BYD、工場建設で数百人が非正規ビザで入国=ブラジル当局
ロイター / 2025年1月8日 17時58分
1月7日、ブラジル労働検察庁の幹部は中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)がブラジルでの工場建設のために中国人作業員数百人を非正規の査証(ビザ)で入国させていたとロイターに明らかにした。写真はブラジル・カマサリで建設中のBYD工場。12月撮影(2025年 ロイター/Joa Souza)
Fabio Teixeira Luciana Magalhaes
[7日 ロイター] - ブラジル労働検察庁の幹部は7日、中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)がブラジルでの工場建設のために中国人作業員数百人を非正規の査証(ビザ)で入国させていたとロイターに明らかにした。
ブラジルでは先月、BYDが建設中の工場で建設作業を請け負った金匠集団が雇用した中国人作業員163人が「奴隷のような状態」で働かされていたことが発覚した。
捜査を指揮した労働検察庁の幹部によると、救出された163人はブラジルからの出国手続きを進めるか、既に出国している。「今回の件は全てが非正規」で、BYDは被害を受けた作業員1人ずつについて罰金が科せられるという。罰金の総額は示さなかった。
BYDはブラジルに残る作業員数百人の労働条件を見直し、ブラジルの労働法を順守することに合意したという。この幹部によると、工場建設ためにブラジルに送り込まれた中国人作業員は500人程度に上る。労働検察庁は今後もBYDの建設現場の監視を続けるという。
BYDと金匠集団はすぐにはコメント要請に応じなかった。
ただBYDに近い筋はロイターの取材に、ビザは正規に発給されたもので、作業員は全員自らの意志でブラジルに入国したとBYDは確信していると述べた。
※写真とカテゴリーを追加し再送します。
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