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NY外為市場=ドル上昇、トランプ氏関税巡る報道で米10年債利回り急伸

ロイター / 2025年1月9日 7時3分

ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。2022年7月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[ニューヨーク 7日 ロイター] - ニューヨーク外為市場ではドルが上昇した。トランプ次期米大統領が導入を目指す関税に法的根拠を与えるため、国家経済緊急事態の宣言を検討しているという報道に反応し、米10年債利回りが一時2024年4月25日以来の水準に急伸したことに追随した。

バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、全般的にドル高という構図になっていると指摘。朝方発表された「米ADP民間雇用報告が期待外れの内容だったにもかかわらず、ドルは堅調に推移した」と述べた。

ADPリサーチ・インスティテュートが発表した2024年12月の全米雇用報告によると、民間部門雇用者数は12万2000人増だった。伸びは11月の14万6000人増から鈍化し、エコノミスト予想の14万人増を下回った。

一方、4日までの1週間の新規失業保険申請件数は前週比1万件減の20万1000件と、11カ月ぶりの低水準となった。

米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事は、インフレが今年も引き続き低下し、不確実なペースではあるもののFRBは追加利下げが可能になるはずだとの見解を示した。

LSEGによると、市場が見込む25年の利下げ幅見通しは39ベーシスポイント(bp)となっている。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.28%高の109.00。

ユーロ/ドルは0.2%安の1.0318ドル。

午後に入り公表された24年12月17─18日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、当局者はインフレが今年も引き続き減速する公算が大きいとの見解で一致。同時に、トランプ次期政権が実施する可能性のある政策の影響で、物価上昇圧力が高止まりするリスクが増しているという認識を示した。

ポンド/ドルは0.87%安の1.2364ドル。一時、昨年4月22日以来の安値となる1.2321ドルを付ける場面もあった。

ドル/円は0.25%高の158.41円。「介入警戒ライン」として意識される160円に迫っている。

内閣府が発表した12月消費動向調査によると、消費者態度指数(2人以上の世帯・季節調整値)は、前月から0.2ポイント低下の36.2と、2カ月ぶりのマイナスとなった。

ドル/円 NY終値 158.35/158.36

始値 158.35

高値 158.54

安値 158.15

ユーロ/ドル NY終値 1.0318/1.0320

始値 1.0297

高値 1.0324

安値 1.0281

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