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エーザイなどのアルツハイマー治療薬、米で承認 根本原因に直接作用

ロイター / 2021年6月8日 9時38分

米食品医薬品局(FDA)は17日、バイオジェンとエーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」を承認した。写真はバイオジェンのロゴ。2017年1月撮影(2021年 ロイター/Brian Snyder)

(見出しの表現を修正し、本文1段落目の日付を「17日」から「7日」に訂正しました)

[7日 ロイター] - 米食品医薬品局(FDA)は7日、バイオジェン とエーザイ<4523.T>が共同開発したアルツハイマー病治療薬「アデュカヌマブ」を承認した。アルツハイマー病の根本的な原因に直接作用する初の治療薬となる。

アデュカヌマブは、脳内に蓄積して認知機能を低下させると考えられている有害なタンパク質「アミロイドベータ」を除去する効果があるとされる。

バイオジェンによると、製品名は「アデュヘルム」で、年間治療費は5万6000ドル。年間売上高のアナリスト試算は100億─500億ドル。

FDAの承認を受けてバイオジェン株は一時、50%超上昇した。終値は38.3%高の395.85ドルと約6年ぶり高値となった。

FDAは、アデュヘルムの臨床試験では様々な結果が出たが、アミロイドベータを減少させることが示され、患者の利益につながる可能性が高いと説明している。

FDAのパトリツィア・カバゾーニ博士はロイターの取材に対し、多少の不確実性があっても患者は待つことなく新薬を使えると述べ、通常審査よりも短期間で承認することが適切だと判断したと説明した。

アルツハイマー病の専門家であるメイヨー・クリニックのロナルド・ピーターセン博士は「患者にとって朗報ではあるが、病気を根治するものではなく、進行を遅らせることが期待されている」と述べ、過度の期待に警鐘を鳴らした。

今後、検証試験の実施が必要になる。FDAによると、仮に効果が確認されなかった場合、承認を取り消す可能性があるという。

エーザイの内藤晴夫・最高経営責任者(CEO)は、「アルツハイマー病治療の歴史に新たな1ページを開くことができた」と声明を発表した。

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