米国務長官、ノルドストリーム2巡りロシアけん制 独とは対話
ロイター / 2021年6月8日 10時30分
6月7日 ブリンケン米国務長官はロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」を巡り一部制裁を見送った決定について、敷設完了が「既成事実」だった点を踏まえると妥当な判断だったと指摘し、ロシアがガスを武器として利用する場合は対応すると強調した。写真は6月3日、ワシントンで撮影(2021年 Jacquelyn Martin/Pool via REUTERS)
[ワシントン 7日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は7日、ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」を巡り一部制裁を見送った決定について、敷設完了が「既成事実」だった点を踏まえると妥当な判断だったと指摘し、ロシアがガスを武器として利用する場合は対応すると強調した。
米国務省が5月に議会に送った報告書は、同計画の事業会社ノルドストリーム2AGと、同社CEOでプーチン大統領に近いマシアス・ヴァルニグ氏について、制裁対象となり得る活動に関与したと結論付けた。ただ、ブリンケン氏は、米国の国益を理由に制裁発動を見送った。
同氏は下院外交委員会で「ドイツは交渉のテーブルに着いており、われわれは積極的に対話している」と説明。
制裁見送りを決めた際には、「現実問題として、パイプラインの物理的な完成は既成事実だった」とし、「事業会社とCEOに制裁を科すことが、物理的な完成という点で何らかの変化をもたらしていたとは思わない」とした。
「われわれは就任時にまずい対応を引き継いだわけだが、そこから前向きなものを引き出すチャンスが存在している」と続けた。
ノルドストリーム2の敷設事業は既に約95%が完成している。ウクライナを経由しないため、同国はガス通過料収入を失うことになり、ロシアによる侵攻への対応で一段と不利な立場に立たされる。
ブリンケン氏はウクライナなどの「安全保障あるいは経済的な安全保障を脅かすロシアの活動」には対応するとの事前合意があると述べた。
米政府は、ロシアが同パイプラインを利用し、欧州連合(EU)のロシアに対するエネルギー依存度を高めてEUの立場を弱くする可能性を警戒している。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1中国の危険情報「レベル0」維持 外務省「見直しは検討していない」子供連れには注意喚起
産経ニュース / 2024年9月20日 17時46分
-
2ベルリンの慰安婦を象徴する少女像、地元区長が撤去求める考え…韓国系市民団体と協議へ
読売新聞 / 2024年9月20日 19時28分
-
3深圳日本人学校の男児殺害に日本はもっと怒るべきだ
ニューズウィーク日本版 / 2024年9月20日 15時58分
-
4ヒズボラとイスラエルの全面戦争、「不可避ではない」 マクロン氏
AFPBB News / 2024年9月20日 11時57分
-
5中国、日本の水産物「輸入を徐々に再開する」
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年9月20日 16時13分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください