米大統領選巡る調査で郡に情報要求、ペンシルベニア州の共和議員

　７月７日、米ペンシルベニア州議会のダグ・マストリアーノ議員（共和党、写真）は、同州の２０２０年１１月の大統領選と今年５月の地方自治体の予備選について調査を行うため、複数の郡に情報提供を求めたと明らかにした。写真はペンシルベニア州 ハリスバーグ で昨年４月撮影（２０２１年　ロイター／Rachel Wisniewski）

［７日　ロイター］ - 米ペンシルベニア州議会のダグ・マストリアーノ議員（共和党）は７日、同州の２０２０年１１月の大統領選と今年５月の地方自治体の予備選について調査を行うため、複数の郡に情報提供を求めたと明らかにした。

マストリアーノ氏はこれまで、トランプ前大統領同様、根拠を示さずに昨年の大統領選で不正が行われたとの主張を繰り返している。この日発表した声明では、ペンシルベニア州では多くの住民が２０年の大統領選結果の信ぴょう性を疑っており、調査が必要だと主張した。

選挙結果を巡っては、アリゾナ州でも同様の調査が行われている。

大統領選では、バイデン氏が同州でトランプ氏に約８万１０００票の差で勝利している。

ヨーク郡のほか、州内で人口が最多のフィラデルフィア郡は、情報提供の要請があったと発表。ただ、提供するかどうかは明らかにしていない。ピッツバーグがあるアレゲニー郡はそうした要請はないとしている。

州の選挙管理当局は、過去の選挙の調査に参加しないよう各郡に伝えたと発表。「選挙プロセスを混乱させ、選挙を弱体化させるいかなる試みにも反対する」としている。

マストリアーノ氏は、州議会上院の政府間運営委員会の委員長として調査を行う権限があると主張しているが、郡への情報提供要求が共和党指導部の支持を得ているかどうかは不明。