バイデン氏、民主主義巡りトランプ氏と対決姿勢鮮明 一般教書演説
ロイター / 2024年3月8日 14時55分
Jeff Mason Gabriella Borter Idrees Ali
[ワシントン 7日 ロイター] - バイデン米大統領は7日、上下両院合同会議で一般教書演説に臨んだ。11月の大統領選で対戦する見通しのトランプ前大統領への対決姿勢を鮮明にし、同氏が民主主義を脅かし、ロシアに屈していると非難した。
バイデン氏は、トランプ氏が2021年1月6日の議会襲撃事件の事実を葬り去ろうとしているほか、メキシコとの国境警備強化を妨害していると指摘した。
「私の前任者とここにいる何人かは1月6日の真実を葬り去ろうとしている。私はそのようなことはしない。自分が勝った時だけ国を愛することはできない」と述べ、選挙戦でこの問題に焦点を当てることを示唆した。
支持率低迷に苦しむバイデン氏にとって、一般教書演説は今後4年のビジョンについて国民に直接語りかける機会となった。演説ではトランプ氏を直接名指しすることはなかった。
国内外で民主主義が脅かされていると警鐘を鳴らし、北大西洋条約機構(NATO)を巡るトランプ氏の立場は容認できないと訴えた。
演説の冒頭、国防費を拡大しないNATO加盟国に対する侵攻をロシアのプーチン大統領に促すような発言をしたトランプ氏を直接批判。「私の前任者はプーチンに『好きなようにすればいい』と言ったが、これは言語道断で危険で、容認できない」と断じた。
プーチン氏に向けて「われわれは立ち去らない」とも述べた。
人工妊娠中絶の権利や経済を巡っても、トランプ氏と対照的な立場を鮮明にした。共和党議員に対しては、自身の年齢や精神的鋭敏さを巡る懸念を和らげようとしてか、機知に富んだ冗談を交えて辛辣な言葉を浴びせた。
演説では、トランプ氏が20年の大統領選での敗北について虚偽の主張を繰り返していることなどを念頭に、民主主義の脅威に焦点を当てた。
このほか、企業や1億ドル以上の資産を持つ国民に対する最低課税額の引き上げを含む新たな提案を明らかにした。
一方、トランプ氏は演説の前に自身の交流サイト(SNS)「トゥルース・ソーシャル」に「ジョー・バイデンは自分の実績に背を向けている。彼と彼の党がつくり出した恐ろしい荒廃に対する説明責任から逃れるために」と投稿した。
※写真を追加して再送します。
この記事に関連するニュース
-
銃撃未遂で“英雄”となったトランプ氏 米大統領の行方と今後の懸念
まいどなニュース / 2024年7月17日 20時15分
-
バイデン氏「今回の件は病気…病気。容認するわけにはいかない」宿敵トランプ氏銃撃に怒りの声明
日刊スポーツ / 2024年7月14日 9時52分
-
バイデン氏出馬巡る紛糾続く、有力民主議員は支持 「新リーダーと前進の時」との声も
ロイター / 2024年7月13日 5時33分
-
NATO首脳、関心はトランプ2・0の欧州・ウクライナ プーチン氏に妥協の懸念も
産経ニュース / 2024年7月11日 6時38分
-
米大統領「ウクライナはプーチンを止める」、NATO会議で力強く演説
ロイター / 2024年7月10日 9時31分
ランキング
-
1空港や鉄道、世界で対応に奔走 豪テレビ、映像素材流せず
共同通信 / 2024年7月19日 20時23分
-
2米サイバーセキュリティー企業CEO、世界的システム障害めぐり「問題を修正、まもなく復旧する」と謝罪
日テレNEWS NNN / 2024年7月19日 22時56分
-
3世界的システム障害、復旧になお数日か 米政権も調査に
ロイター / 2024年7月20日 6時50分
-
4イスラエルの入植活動は国際法違反、ICJが勧告 イスラエル反発
ロイター / 2024年7月20日 1時26分
-
5バイデン撤退論が米民主党で急拡大、要求の議員計35人に 本人は選挙戦継続訴える
産経ニュース / 2024年7月20日 8時41分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)