フォンデアライエン氏続投有力、最大会派がＥＵ委員長候補に選出

　３月７日、欧州連合（ＥＵ）欧州議会の最大会派の中道右派、欧州人民党（ＥＰＰ）は党大会で、現職のフォンデアライエン氏（写真）を党の欧州委員長候補に選出した。写真は５日、ブリュッセルで撮影（２０２４年　ロイター/Yves Herman）

Luiza Ilie　Gabriela Baczynska

[ブカレスト／ブリュッセル ７日 ロイター] - 欧州連合（ＥＵ）欧州議会の最大会派の中道右派、欧州人民党（ＥＰＰ）は７日に開いた党大会で、現職のフォンデアライエン氏を党の欧州委員長候補に選出した。６月の欧州議会選で最大会派を率いることになり、欧州委員長として再選される可能性が高まった。

フォンデアライエン氏は、ウクライナ戦争や中東情勢を不安定にしているガザ危機、中国の台頭などをＥＵの重要な政策課題として挙げた。ＥＵ経済を発展させるとし、移民密入国のあっせん組織取り締まりや企業の競争力強化、農民支援を表明した。ウクライナへの支援拡大も確約した。

ＥＵでは極右政党や大衆迎合のポピュリスト政党が台頭しているが、世論調査の支持率でＥＰＰは他の政党を引き離している。ただ、過半数を獲得できるかは不透明だ。