ガザへ援助物資を海上輸送、今週末にも運用開始と欧州委員長

　欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、キプロスから海路、パレスチナ自治区ガザに援助物資を運ぶ海上援助回廊が今週末にも運用を開始するとの見通しを示した。ガザ南部ラファで６日撮影（２０２４年　ロイター／Mohammed Salem）

［ラルナカ（キプロス）　８日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）欧州委員会のフォンデアライエン委員長は、キプロスからパレスチナ自治区ガザに援助物資を運ぶ海上援助回廊が今週末にも運用を開始するとの見通しを示した。

キプロスの施設を訪問したフォンデアライエン委員長は「ＥＵ、アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）、米国と協力してキプロス海上回廊を立ち上げようとしている」と述べた。

ＵＡＥが支援する慈善団体が集めた食料援助の試験運用で、早ければ８日にもキプロスのラルナカ港から船が出航する可能性があるとし、週末に稼働開始させたいとの考えを示した。

ただ、支援物資が届けられるガザの場所に関する詳細は明かさなかった。また、バイデン米大統領が７日の一般教書演説で、食料、水、医薬品、一時収容施設を運ぶ船を受け入れられる臨時の埠頭をガザ沿岸に設置すると発言したことについても言及しなかった。

ラルナカでは、ＵＡＥの支援を受けワールド・セントラル・キッチン（ＷＣＫ）がガザに送る食料品を集めている。