トルコ、ロシア・ウクライナ首脳会談主催の用意=エルドアン大統領
ロイター / 2024年3月9日 7時43分
Tuvan Gumrukcu Yuliia Dysa
[イスタンブール 8日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領は8日、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談後、トルコは戦争終結に向けてロシア・ウクライナ首脳会談を主催する用意があると述べた。
ウクライナおよびトルコによると、エルドアン大統領とゼレンスキー大統領は約1時間にわたる会談で、ウクライナ・ロシア戦争の動向、失効した穀物合意を含む黒海における運航の安全保障、防衛産業協力などについて協議したという。
エルドアン大統領はゼレンスキー大統領との共同記者会見で「戦争の動向について詳細に議論し、誠意を持って見解を述べた」と指摘。「われわれは交渉に基づき、戦争終結に向けて最大限の貢献をしている。ロシア側も出席する平和サミットを主催する用意がある」とした上で、ウクライナの主権に対するトルコの支持を改めて表明した。
ゼレンスキー大統領は、今後数カ月以内にスイスで開催される第1回平和サミットにロシアは招待されないが、ウクライナの同盟国と和平に向けたロードマップが合意されれば、次回の会議にはロシアの代表が招待される可能性があると語った。
トルコ大統領府によると、ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領との会談前にイスタンブール近郊の造船所を訪れ、ウクライナ海軍のために建造されている軍艦2隻を視察した。
会談に先立ち、ゼレンスキー大統領はウクライナとトルコは食料の安全保障や黒海の航行安全保障で協力しなければならないとの考えを表明。「ウクライナはトルコの防衛関連企業との二国間協力のほか、共同生産の強化に関心を持っている」と述べた。
ゼレンスキー大統領はエルドアン大統領との会談後、短文投稿サイトのX(旧ツイッター)に「われわれはきょう、政府レベルと企業間の両方で共同防衛プロジェクトに関する合意に達した」と投稿した。
トルコは北大西洋条約機構(NATO)加盟国であると同時に、ロシアと友好的な関係を維持。ロシア大統領府によると、プーチン大統領は15─17日の大統領選後にトルコを訪問する可能性がある。
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