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新型コロナで労働世界は「未曾有の危機」に突入=ILO

ロイター / 2020年7月9日 10時32分

 7月8日、国際労働機関(ILO)の首脳会議で、ガイ・ライダー事務局長は新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)により労働の世界は「未曾有の危機」に突入したと述べた。写真は7月6日、ロンドンのウォータールー駅で撮影(2020年 ロイター/Toby Melville)

[ジュネーブ 8日 ロイター] - 国際労働機関(ILO)の首脳会議で、ガイ・ライダー事務局長は新型コロナウイルスの世界的流行(パンデミック)により労働の世界は「未曾有の危機」に突入したと述べた。会議では数十人の世界指導者が収録メッセージで発言する予定。感染の影響への対策のため包括的なアプローチを求める声が相次いで上がっている。

国連のグテレス事務総長は、「これは、健康か、雇用と経済かという選択ではないということを明確にしておこう。これらは連携しているものであり、われわれは両面で勝利するか、両面で敗北するかのどちらかだ」と述べた。

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、世界には、危機の最前線で感染と死亡の増加に苦しんでいる数百万人の医療従事者を保護する特別な責務があると述べた。

ILOは先週、今年下半期の世界労働市場の見通しは「極めて不透明」で、予想されている回復の度合いでは年内に雇用が感染拡大前の水準に戻ることはできないとの見解を示した。

ILOは、今年上半期の世界的な労働時間の減少は「それまでの予想よりはるかに悪い」としている。

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