大気汚染、北京・上海に死者4.9万人と230億ドルの経済損失=研究
ロイター / 2020年7月9日 18時9分
7月9日、環境問題の研究グループがオンライン上に立ち上げた「空気清浄化カウンター」によると、今年1月1日以降、大気汚染によって北京と上海だけで推定4万9000人の死者と230億ドルの経済的損失がもたらされた。写真はスモッグで覆われた上海の様子。2018年11月撮影(2020年 ロイター/Aly Song)
[上海 9日 ロイター] - 環境問題の研究グループが9日、オンライン上に立ち上げた「空気清浄化カウンター」によると、今年1月1日以降、大気汚染によって北京と上海だけで推定4万9000人の死者と230億ドルの経済的損失がもたらされた。
ヘルシンキに拠点を置く大気汚染の研究機関「CREA」や国際環境NGO(非政府組織)グリーンピース東南アジア支部などが協力し、世界28都市の大気汚染を測定、それが引き起こす健康被害と経済的な損失を計算した。
それによると、大気汚染の打撃が最も大きかったのはインドのニューデリーで、1月1日以降におよそ2万5000人が死亡、国内総生産(GDP)の5.8%が失われた。
上海での年初来の死者は約2万7000人となり、北京の約2万2000人を上回った。CREAのアナリストは「上海の大気汚染が北京よりも深刻であることが明らかになった」と指摘した。
中国政府の公式データによると、今年上半期には、大気中に浮遊している微小粒子状物質(PM2.5)は上海よりも北京の方が多かったという。一方、上海では二酸化硫黄と二酸化窒素の値が高かった。
この記事に関連するニュース
-
プラごみ条約 削減対策で合意あきらめるな
読売新聞 / 2024年12月5日 5時0分
-
カタールエナジー、英シェルとLNG長期契約締結 中国向けに供給
ロイター / 2024年12月3日 11時20分
-
人類脅かすプラスチック汚染に歯止めはかかるか 生産規制、問題プラ禁止めぐり条約交渉大詰め
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 8時0分
-
今年も化石燃料によるCO2排出量は「過去最高」に...「生きるか死ぬかの問題だ」WHO専門家がCOP29で警告
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月20日 6時8分
-
「地震で命を落とす確率」は算出できる…災害が頻発する地域の住民はわかっている「自然災害の本当のリスク」
プレジデントオンライン / 2024年11月19日 18時15分
ランキング
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください