米国の経済再開先行州、回復で失速兆候 コロナ再拡大で消費鈍る
ロイター / 2020年7月10日 3時53分
米国で新型コロナウイルス流行で休止状態にあった経済活動の再開に早期に踏み切った複数州がウイルス感染の再拡大に見舞われ、景気回復に失速の兆候が見られる。テキサス州オースティンで6月撮影(2020年 ロイター/SERGIO FLORES)
[9日 ロイター] - 米国で新型コロナウイルス流行で休止状態にあった経済活動の再開に早期に踏み切った複数州がウイルス感染の再拡大に見舞われ、景気回復に失速の兆候が見られる。
携帯電話の位置情報から個人の動きを分析するウナキャストによる3日までのデータによると、5月に経済再開に踏み出したアリゾナ、テキサス、フロリダ、ジョージア、サウスカロライナ各州の小売店への客足は他州よりも落ち込んだ。
オックスフォード・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、グレゴリー・デイコ氏は、多くの州における誤った新型コロナ対応によって「目先の利と中期的な景気低迷を浮き彫りにした。ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置は再び厳格化され、コロナ懸念は長引く」と指摘。「米経済の勢いが第3・四半期に入り予想以上に失速したことは明確だ」と述べた。
オックスフォード・エコノミクスの景気回復に関する指標も、国内で新型コロナ感染者が増加する中、過去3週間で2回低下した。
ニューヨーク連銀の週間国内総生産(GDP)指標も小幅低下した。ナットウエスト・マーケッツのアナリスト、ジョン・ロバーツ氏は、小売売上高と消費者信頼感の悪化が同指標の低下を主導したと指摘した。
ウナキャストとセーフグラフの調査によると、全米レベルでも小売店への客足は横ばい、もしくは減少した。
中小企業向けのシフト管理ソフトを手掛けるホームベースとクロノスのまとめた週間データからは、小規模企業の雇用が頭打ちとなった兆候や幅広い業種で従業員のシフトが減少したことが示された。ただ、4日が独立記念日の祝日だったことが影響した可能性もある。
この記事に関連するニュース
ランキング
-
1「子どもが野菜を食べてくれない」悩みへの回答 科学的に正しい「野菜嫌いをなくす5つの方法」
東洋経済オンライン / 2024年7月27日 15時0分
-
2スズキ、コンパクトSUV「フロンクス」の最新情報を公開
財経新聞 / 2024年7月27日 16時36分
-
3ファミマ、「カラフル靴下」が2000万足突破の衝撃 地味だった衣料品売り場を「主役級」に大改革
東洋経済オンライン / 2024年7月28日 8時0分
-
4カスハラ被害、企業規模が大きいほど増加 最も被害が多い業界は?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年7月28日 8時10分
-
5ホンダの「自動運転タクシーサービス」に衝撃! GMが自動運転専用車の開発凍結を発表!? 26年開始はどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月27日 22時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)