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午後3時のドルは105円後半、株価続落の警戒感から8日ぶり安値

ロイター / 2020年9月9日 15時47分

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の105円後半。資料写真、2016年1月(2020年 ロイター/Jason Lee)

[東京 9日 ロイター] -

        ドル/円       ユーロ/ドル    ユーロ/円

午後3時現在 105.93/95 1.1778/82 124.78/82

午前9時現在 105.96/98 1.1765/69 124.68/72

NY午後5時 106.01/04 1.1779/83 124.83/87

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル安/円高の105円後半。米国市場を中心に株価続落に対する警戒感が強まる中、リスク回避の円買いが先行し、ドルは午後3時過ぎに一時105.78円まで下落し、8日ぶり安値をつけた。

前日米国株が続落したことを受けて、この日は早朝からリスク回避ムードが広がった。円は逃避先としてもっとも買われる通貨となり、ドル/円が9月1日以来の安値を付けたほか、ユーロ/円は124.43円と8月11日以来の安値を付けた。午後の取引では米国株の続落警戒感から様子見ムードが広がった。

英ポンド/円は午後3時過ぎに136.92円付近まで下落し、7月31日以来、約6週間ぶり安値を付けた。英ポンドは今月1日に142.71円と7カ月ぶり高値を付けたが、その後はほぼ一本調子に下げ続けている。

英ポンド安の背景は、英国と欧州連合(EU)の間の自由貿易協定(FTA)を巡る交渉に進展が見られず、市場が改めてハードブレグジット(合意なき離脱)の可能性を意識し始めたことにある。

ジョンソン首相は7日、EUとのFTAを巡る交渉の期限を10月15日に設定し、「それまでに合意できなければ英国とEUのFTAは締結されないものと受け入れ、共に先に進む必要がある」と表明した。

英国を巡っては、英製薬大手アストラゼネカが8日、新型コロナウイルスワクチン候補の後期臨床試験を中断したと発表したことも話題に上っている。被験者1人に説明できない疾患が生じたためだという。

市場では、「アストラゼネガとポンド安は直接的に関係はないが、株安を通じてリスクオフを助長し、クロス円での円買い方向に効いている」(外国銀)との意見が聞かれた。

原油安と欧州通貨安の相関を指摘する声も出ていた。

米WTI原油先物は1バレル=36.16ドルまで下落し、前日付けた3カ月ぶり安値36.13ドルに迫った。

原油安の背景には、コロナのパンデミックで、需要回復を巡る楽観的見方が後退する中、サウジアラビアが実施したアジア向け原油の値下げ幅が5カ月ぶりの大きさとなったことがあるという。

石油輸出国機構(OPEC)など産油国による減産や各国政府の刺激策にもかかわらず、原油や燃料の供給過剰は解消されておらず、精製業者は生産を抑制し、産油国は大幅な値下げを余儀なくされている。

(為替マーケットチーム)

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