米コロナ対策協議物別れ、交渉継続へ 政権は2兆ドル以下望む
ロイター / 2020年10月10日 5時42分
10月9日、ペロシ米下院議長とムニューシン財務長官は9日、追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議が物別れに終わったと明らかにした。今後も協議は継続する見通しという。写真は同日、記者会見するペロシ氏(2020年 ロイター/Carlos Barria)
[ワシントン 9日 ロイター] - ペロシ米下院議長とムニューシン財務長官は9日、追加の新型コロナウイルス経済対策を巡る協議が物別れに終わったと明らかにした。今後も協議は継続する見通しという。
ホワイトハウスによると、ムニューシン長官はこの日午後に行われた約30分間の電話協議で1兆8000億ドル規模の新たな対策案を提示。ただ、ペロシ下院議長のハミル報道官によると、新提案は包括性を欠く内容だったという。
報道官は「支援規模を巡る協議が続く中、政権側からの言葉を待っている」とツイッターに投稿した。
ホワイトハウスの新たな対策案は従来の1兆6000億ドル規模を上回り、米下院が先週可決した2兆2000億ドルの経済対策に近づいている。
しかし、上院共和党議員らは2兆ドルに近い規模の支援策は支持しない可能性があるとけん制している。
ホワイトハウスのファラー報道官は、政権は支出を2兆ドル以下に抑えたい考えだが、新たな国民への小切手支給と航空業界および中小企業向け支援の実施に前向きと述べた。さらに「ペロシ下院議長が真摯に協議に臨み、近い将来に進展を遂げることを望んでいる」と述べた。
トランプ大統領はこれに先立ち、民主、共和いずれの党の提案よりも大規模な支援パッケージになることを望んでいると述べた。
また、米議会上院の共和党トップ、マコネル院内総務は同日、コロナ追加経済対策について、ホワイトハウスと議会が11月3日の大統領選までに合意する見込みは低いだろうと語った。
地元ケンタッキー州で会見し、「双方が別々の救済策を求めているが、選挙が近く、何が必要かについて意見の隔たりもかなり大きい」と指摘。党派を超えた合意を期待しているものの、「今後3週間でその見通しは小さい」と述べた。
また、航空会社への追加救済策についても、選挙前の合意は難しいとの見方を示した。
*情報を追加しました。
この記事に関連するニュース
-
バイデン氏「断固として民主主義を支持」ウクライナ支援再開へ 10億ドル規模の追加検討
産経ニュース / 2024年4月24日 21時16分
-
米上院、マヨルカス国土安全保障長官の弾劾訴追を棄却(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月23日 0時35分
-
米下院、950億ドルのウクライナ・イスラエル支援法案可決 上院へ
ロイター / 2024年4月21日 16時43分
-
ウクライナ緊急予算を米下院が可決、支援再開へ トランプ氏の主張で一部は借款に
産経ニュース / 2024年4月21日 5時2分
-
米下院、ウクライナ・イスラエル支援を別個に審議へ
ロイター / 2024年4月16日 12時34分
ランキング
-
1円上昇、一時151円台 3週間ぶり円高水準、介入警戒も
共同通信 / 2024年5月3日 22時28分
-
2過度な動き「ならす必要も」=円安、介入コメントせず―鈴木財務相
時事通信 / 2024年5月3日 23時51分
-
3日銀がこれほどまで円安を「無視」する3つの理由 「為替は管轄外」では、結局うまくいかない?
東洋経済オンライン / 2024年5月4日 8時30分
-
4いなば食品、大炎上も「ほぼ沈黙」の戦略的な是非 「沈黙は金」黙って耐える…のはもう通用しない
東洋経済オンライン / 2024年5月3日 19時30分
-
5黒田東彦・日銀前総裁「円安は一時的」…NYの講演で見解、マイナス金利解除・利上げは「当然のこと」
読売新聞 / 2024年5月3日 17時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください