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S&P500、来年初めに4000ポイント達成視野=JPモルガン

ロイター / 2020年11月10日 6時5分

JPモルガンは9日、S&P総合500種が来年初めに4000ポイントに達するとの見通しを示した。ウォール街で2009年2月撮影(2020年 ロイター/ERIC THAYER)

[ロンドン 9日 ロイター] - JPモルガンは9日、S&P総合500種<.SPX>が来年初めに4000ポイントに達するとの見通しを示した。米製薬大手ファイザー が新型コロナウイルス感染症ワクチンの有効性を示したことが「今後数年間の持続的な上昇に向けた最高の材料の一つ」とした。

顧客向けノートで「世界的な貿易摩擦や新型コロナのパンデミック(世界的大流行)、米選挙を巡る不確実性などのリスクが高まっていた長い期間が過ぎ、新型コロナワクチンの高い有効性を示すニュースを受けて、見通しはかなり晴れ渡っている」とした。

21年末のS&P500は約4500ポイントと現値を25%上回る水準に設定。S&Pはこの日、約3%高となり、3600ポイントをやや上回った。

シティはファイザーが開発したコロナワクチンの感染を防ぐ有効率が90%を超えたことは市場の最も楽観的な見方を上回ったと指摘。ワクチンの恩恵を最も受ける銘柄は輸送株とレジャー関連株とした。

欧米の航空株はこの日、20─30%上昇した。

シティはまた、名目利回りが上昇する際にアウトパフォームしやすいセクターの割合が大きいオーストラリアと英国の株式を選好する一方、米国株はロックダウン(都市封鎖)やソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)措置の下で好調に推移していたハイテク株の割合が大きいため、欧州株やアジア株の上昇に遅れを取る可能性があるとした。

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