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三菱重工、独シーメンス・ガメサ売却意向を打診との報道否定

ロイター / 2020年12月9日 10時36分

 12月8日、三菱重工業は、ドイツの風力タービンメーカー、シーメンス・ガメサの一部もしくは全ての売却についての親会社シーメンス・エナジーの関心を探る協議はしていないと発表した。写真はシーメンス・ガメサのロゴ。スペインのサムディオで2017年6月撮影(2020年 ロイター/Vincent West)

[東京/フランクフルト/北京 8日 ロイター] - 三菱重工業は8日、ドイツの風力タービンメーカー、シーメンス・ガメサの一部もしくは全ての売却についての親会社シーメンス・エナジーの関心を探る協議はしていないと発表した。

7日付スペイン紙エクスパンシオンは複数の金融筋の話として、三菱重工と上海電気がシーメンス・ガメサ売却の意向を見積もるため、シーメンス・エナジーにアプローチしたと伝えていた。協議は極めて初期的な段階としている。

三菱重工は「報道されたような交渉は一切行っていない。われわれの風力発電戦略は既に発表している通りだ」と表明した。同社は、シーメンス・ガメサの最大のライバルであるベスタスとの協力深化も指摘した。

三菱重工は最近、洋上風力発電の合弁会社MHIベスタスの持ち株50%相当をベスタスに売却し、代わりにベスタスの株式の2.5%を得て同社取締役会にも1人を送っている。

シーメンス・エナジーはコメントを拒んだ。同社はドイツの複合企業シーメンスから分離独立した企業で、シーメンス・ガメサの株式の67%を保有している。シーメンス・エナジーは先月、この保有比率を変える計画は今はないと改めて表明していた。

上海電気はコメント要請に応じていない。

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